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日々是妄想:時の流れに逆らってもねぇ…


“ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。淀みに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとどまりたるためしなし。世の中にある人とすみかと、またかくのごとし” 方丈記より引用

ほぼ40年ぶりに当時のアンファンテリブルに会った。おしゃれでやんちゃで、どこかトンガってた時代があったことを思い出した。

時間はある意味では残酷である。その実態も仕組みもわかっているようでわからない。緩慢に進むかと思えば、疾走する様に飛び去ったりもする。それもひとえに私の感覚の問題でしかない。
なのにその面影には確実に、時は流れその痕跡を残していく。紅顔可憐だった若者たちはそれぞれの時間を生き抜いて、かつての面影は時折見せる仕草や声に残るだけになった。
あの当時、心の中にしまったわだかまりも、今や思い出すことすら難しい。
時間の実態はわからずとも、時間薬は確実に作用する。記憶は海の中でゆらゆら漂う藻屑の様に時折浮上してくるのみ。ナイフの様な鋭さはもうない。そのことを喜ぶべきなんだろうと思う。

え、私はあなたのこと好きだったっけ?
都合の悪いことは思い出さなくていいのだ。
好きになったり、別れたり、幾つもの温もりですらもはや、私のものではない。
そのことを悲しむ暇もなく、次の面白いことに向かって行く。ぐずぐず悩んだ時もあったはずなのに、今となってはそんなこともあったと笑える様になった。
歳を重ねるのも悪くない。っていうか、案外図太かったのか?と過去の自分にツッコミたい。繊細で人見知りだとばかり思っていたけど…あれ?

時代も人も変わるもの。時間には解けない魔法がある。いつまでも同じ顔ではいられない。そういうことなのだ。
二十歳の自分に今言えることと言えば、きっといつか笑える日がくる。恥もかいてナンボ。気に病んでもしょうがない。傷は残るけどそれも勲章。しっかり戦ったってことだから。
後悔しても後戻りはしない。
前を向いてガシガシ歩いて行きなさい。受けた刺激はとりあえず取り込む。嫌なものはあとからでも吐き出してしまえば良い。
洗って落ちる汚れはどんどん洗えよ。
心に溜めてはダメ。いつだって洗い晒しでいること。

最後に日焼け止めはマメに塗る様にして。
あとからガッツリ来てシャレにならん😓

明日館にて

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