フリーランスの健康管理問題
フリーランスになって気がついたことがいっぱいあるのですが、一番自分の中で潜在的だったことで気付かされたのが「身体」(健康、というべきかもしれません)のこと。
これまで大きな病気をしたわけではないし、まだ独立したときは30代半ばでそこまで問題があったわけではなかったけど、でも子供の頃から身体が強くなかったので、とにかく休日は身体を休ませることに注力する会社員でした。離婚をする前は、都心に暮らして会社から自宅まで20分の距離だったけど、子育てとの両立でいっぱいいっぱいだったし、シングルマザーになって実家近くへ引っ越してからはドアツードアで往復3時間以上の通勤だったので生きているだけで二重丸って感じでした。
でも、フリーランスになって、身体と向き合う機会が嫌でもやってきたのです。
ストレスフリーなのに寝れない日々
独立してしばらく経ったある時、ちゃんと寝れないことに気がつきました。寝付くことも時間かかって、熟睡なんて夢のまた夢。
もしかして、独立して、将来が不安になっちゃって、無意識のうちに病んじゃったのかなって思いました。
でも、とりあえず今は生きていけるだけの蓄えと生活がマイナスにならないレベルに仕事もいただけていて、満員電車にも乗ってないし、会社員時代と比較してもストレスが明らかにない。ほぼゼロといっても過言ではない。
で、冷静に考えたら、ただの運動不足、っていうだけの話でした。
クライアントさんのオフィスに出向く日は普通に寝れる。終日自宅で仕事をしている日は眠れない。ただ身体が疲れていないだけ。
自分の身体を大事にできることに気が付く
もちろんその反面、自分が体調が良くない日や、それこそなんとなく今日はやる気ないって日は無理に仕事をしないでも良い。昼寝もできる。
つまり、ちゃんと「身体に耳を傾けてあげられる」状態であることも理解しました。
平日に休んだら、休日に挽回ができるわけです。その分休日は遊べないんですけどね。でも、36歳からの独立でしたから、すでに体力も落ちているし、遊ぶことよりも身体を大事にすることの方が重要であることはわかっていたし、ましてやもう40代に突入したので、本気で健康寿命を考えて生きていきたいのです。
わかっていたのにコロナ禍でまたやっちゃった失敗
独立して1年目に、自分が運動不足で寝れなくなったことを体験して、ジムに通ったり身体を使うことを意識的に取り入れていったのですが、コロナが広がっていって、その時通っていたジムは退会してしまいました。
子供も休校になったりと、とにかく日常生活がぐちゃぐちゃになったので言い訳もしたいところですが、一回の失敗では学びが足りないのが私なんだなと思ったことがありました。
コロナが広がって2年目くらいのころ、何を食べてもお腹が痛くなるという事態に見舞われました。子供の頃から腸が弱くて漢方薬を飲んでみたりと何十年も悩んではいたものの、この時はお腹いっぱい食事を摂ると必ずくだす、ということが繰り返されて、大腸がんで祖父を亡くした私もいよいよ病気にかかったのではないかと思ったのです。
しかし病院で精密検査を受けても何も出てこず、漢方で多少改善しても結局は正露丸だけが私を助けてくれるパートナーでした。
で、また自分の生活を振り返って、気がつきましたよ。
あ、また運動不足じゃんwww
ただでさえ在宅での仕事が中心だったのが、更に動く範囲が半径10m以内で完結できるライフスタイルになり、身体動かさない=血流が悪くなる=臓器がちゃんと機能してないっぽい、という結論に至り、結果運動を始めたら腸も元に戻りました。
フリーランスに求められる健康管理
職種や仕事内容、またその人の身体によって異なりますが、会社員のように、
規則正しい生活
“通勤”という名のささやかな運動
人と会う習慣によって生まれる行動範囲の拡張
というものが無くなってしまう怖さというのがフリーランスにはあります。
良いことも困ったことも表裏一体なんですが、自由があるからこその体のコントロールを自分で行わなきゃいけない、ということをフリーランスになってから身をもって学ばさせられました。
結果、私が実行したこと
自分の身体のコンディションに従って生活をしてもいいけれど、デフォルトは“規則正しい生活”であることが一番簡単だと思いました。習慣化していれば無意識に行動できるし、自分の状態がいつもよりも良い・悪いが感じやすくなるので。
フリーランスで自由だから、毎日好きなタイミングで仕事して、好きなタイミングで遊んで、みたいなことは結果身体にとってストレスにもなるし、自分を助けてあげられないと思います。
今の私がルール化していることは3つあります。
その1:昼寝は20分間
体調が良くない時は率先してベッドに行きます。その時の睡眠は20分で収めます。
実は、いつもタイマーを30分でかけていたんですけど、なぜか20分で目が覚めるようになったので、多分、自分の身体にとってはそれが良いみたいです。
その2:週一回ジムでしごかれる
時々サボってますけど、時々週1でパーソナルトレーナーさんにしごかれています。
ジムも色々ありますが、運良く、心から尊敬できるトレーナーさんに出会えたので、そこに今は通っています。もはや推し活に近いかもしません。
本気でキツイんですけど、そこで心身ともに1週間をリセットする、という感じになっています。
その3:睡眠体質に合わせた生活をする
自分は何時に寝るべきとか、何時に一番コンディション良いってなかなか知ることができないですよね。特に、会社員で出勤時間が決まっていると、それに合わせる必要があるわけですが、フリーランスだからこそ「自分の睡眠体質に応じて仕事をいつやるか決める」ことができるんです。
一時期ショートスリーパーになりたくて睡眠系の書籍を読みあさっていたのですが、そこでまずは自分の睡眠体質を知る必要があることを理解しました。
自分の身体が夜型なのか、朝型なのかを知るためにいくつか方法はあると思うのですが、私は国立精神・神経医療研究センターが出しているこちらのセルフチェックを使いました。
結果、私は、朝型寄りの中間型でした。
なので、パフォーマンスが高いのはやや早めの時間帯、ということで、特に頭を使いたい仕事は、11:00前後にいれるように意識しています。
そして、レム睡眠のタイミングで起こしてくれるアプリも使って、1日の調整を図るようにしています。
組織に属するメリットは確実にある
組織に属していることで、決められた時間に働いて、休日は確実に休む!という方が、自動的に規則正しい毎日を得ることができて楽な面があると思います。
体力的にそれで問題ないとか、自由だとどこまでも自分に甘くできちゃうという方には、フリーランス生活はそこまでおすすめできるものではないのかもしれません。
ただ、このコントロールする術を身につければ、自分の身体に対する理解も深まり、年を重ねていった時に良い結果が得られるのかもしれません。
少なくとも私は、社会に出てから17年くらいの間で今が一番健康な気がします。
追記
インスタライブでこちらのテーマで語りました!
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