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ロジカルシンキングの資料作成術

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資料作成のルールに関する図解をまとめています。資料作成のうまい人が実践しているテクニックを紹介します。
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記事一覧

必要条件と十分条件

概要問題解決がうまい人は「必要条件」と「十分条件」の見極めに長けてます。 必要条件とは、目的を達成するために欠かせない条件のことを指します。一方、十分条件とは、その条件が満たされれば目的を達成できるという条件のことを言います。 テストで合格するという目標を考えてみましょう。テストで合格するための「必要条件」は何でしょうか?それは「テストを受ける」ことです。なぜなら、どんなに良く勉強しても、テストを受けなければ合格することはできません。テストを受けることは、テストに合格する

困ったときの3つの視点【図解】(鳥の目・魚の目・虫の目)

概要困ったときに、鳥の目・魚の目・虫の目でおさらいすると解決策が浮かびやすくなります。 鳥の目鳥の目は、物事の全体像を見渡す視点を指します。細部にこだわらず、広い視野で物事を捉えることができる視点です。 ロジカルシンキングでは、鳥の目は構造や全体の流れを理解するために役立ちます。ラテラルシンキングでは、大局的な視点から新たなアイデアや可能性を見つける手助けとなります。クリティカルシンキングでは、全体的な評価や意思決定に寄与します。鳥の目を持つことで、目先の小さな問題を乗り

ロジカルシンキングの9つの考える姿勢【図解】

概要9つの姿勢のどれで考えているかを意識することで、議論の本質を押さえられます。考えをまとめるのがうまい人が意識的/無意識にやっている思考アプローチです。 ロジカルシンキング的な姿勢(論理性と深さ)論理的に組み立てられた情報を用いて洞察する姿勢で考える。 論理性(Logic): 主張や議論が一貫性を持ち、矛盾がないかどうかを評価します。例えば、ビジネス提案や議論の際に、根拠や理由が論理的に整合性があるかを検証することが重要です。 深さ(Depth): 問題や主張が十

抽象化と具体化の使い分け【図解】

概要対象を抽象化できるようになると、大量の情報から示唆を見つけやすくなり、対象を具体化できるようになると、フワフワした空中戦から地に足の着いた議論へシフトできます。 抽象化のテクニックそれぞれの観点について実践するためのコツを示します。 ①グループ化する 対象を抽象化する際には、まずグループ化して共通点を見つけることが重要です。例えば、製品を扱う場合には、機能や特徴などの共通点を持つ製品をグループ化して分析することが有効です。 ②階層分け グループ化したら、それらを

具体化のテクニック

概要なんちゃってコンサルトークにだまされない人はどう具体化するか意識してます。 以下に、各観点ごとに実践するためのコツを示します。 ①細分化 問題を小さく分割して、各部分を個別に考えることで、全体像を理解しやすくします。 問題を具体的に書き出す 関連する要素をまとめる 各要素を詳細化する その要素を更に分割する ②データフラット化 情報を階層的に整理せず、全て平等に捉えることで、情報の取捨選択が容易になります。 情報をリストアップする 階層的に整理せずに

抽象化のテクニック

概要勘所のよいコンサルは抽象化が上手です。対象を抽象化できるようになると、大量の情報から示唆を見つけやすくなります。 それぞれの観点について実践するためのコツを示します。 ①グループ化する 対象を抽象化する際には、まずグループ化して共通点を見つけることが重要です。例えば、製品を扱う場合には、機能や特徴などの共通点を持つ製品をグループ化して分析することが有効です。 ②階層分け グループ化したら、それらをさらに階層化することで、より詳細な情報を得ることができます。例え

なぜなぜ分析の使い分け

概要抽象化と具体化がうまい人はうまく使い分けてます。 参考書籍この内容に絡んだ資料のストーリーの作り方は以下の書籍でも触れています。わかりやすい文章・資料の作り方を知りたい方はぜひご参照ください。 ファイルのダウンロードこの記事のスライドはパワーポイント形式で作成してあります。一定期間のみ、ファイルをダウンロードできるようにしますので、以下のリンク先からお早めに取得してみてください。 なお、パスワードを設定してありますので、知りたい方はTwitter( https://

契約書を読みやすくする方法

概要甲乙表記の契約書を読みやすくするなら「オレ」と「オマエ」に読みかえるといいです。丙は「アイツ」以外に「大五郎」にしても構いません。 甲乙表記は以下の十干から用いられています。 「甲(こう)」・「乙(おつ)」・「丙(へい)」・「丁(てい)」・「戊(ぼ)」・「己(き)」・「庚(こう)」・「辛(しん)」・「壬(じん)」・「癸(き)」 こちらのサイトに参考情報があります。 参考書籍わかりやすい文章・資料の作り方を知りたい方はぜひご参照ください。 ファイルのダウンロードこの

色調差は図のわかりやすさと比例する

概要わかりやすい図解ができる人はアクセシビリティを意識しています。 参考書籍色の使い方を詳しく知りたい方は『図解作成の基本』(すばる舎)で詳しく解説しています。この本は、プレゼン資料に用いる図解を基本から応用まで、作成手順も含めて示しています。 ファイルのダウンロードこの記事のスライドはパワーポイント形式で作成してあります。パスワードを設定してありますので、知りたい方はTwitter( https://twitter.com/juntoku_y )のDMまでご連絡ください

分類の基本:MECE

概要俺か俺以外か、MECEを説明する最も基本的なパターンをローランドが教えてくれました。 ロジカルに物事を捉えるには、対象を「モレなくダブリない」部分の集合(MECE)として整理します。全体における各部分の集合関係や範囲はベン図で表せます。 MECEとは「Mutually Exclusive and Collectively Exhaustive」の略であり、直訳すると「それぞれが重複することなく、全体集合としてはモレがない」となります。ミーシー、またはミッシーと読みます

論理的思考による文章はわかりやすい

概要「論理的思考を身につけたい」と思うあなたへ。文章を構造化して、内容に強弱をつけましょう。 左右の文章は同じことを書いていますが、右側の方がわかりやすく感じるでしょう。その理由は、構造化されていることと強弱がついていること。 構造化については、左側と右側の同色がついているところ同士を比べてみてください。右のようにカタマリにすると情報を把握しやすくなります。情報のチャンク(かたまり)をつくることを意識しましょう。 強弱については、右側の文字の大きさの違いに注目してくださ

正確と強調の使い分け

概要説得がうまい人はデータを強調(誇張)するタイミングがわかっています。 データを強調することと誇張することをは違います。正しく対策するために必要な意思決定を迅速に行うために、相手が判断しやすい見せ方をするのは「強調」ですが、相手の判断を誤った方向へ誘導してしまうなら「誇張」です。 データを扱うことはナイフを扱うことに似ています。適切に扱えばさまざまなものを作れますが、使い方を誤れば相手を傷つけることも可能です。 参考書籍さらに多くのチャートやグラフを知りたい方は『図解

読みやすい文章の条件:タテヨコ比

概要文章がわかりやすい人は見た目のバランスを意識しています。 テキストボックスは「1行を16字以内」、「タテヨコ比を1:1.5」目安にすると読みやすい文書になります。安定的なバランスとされる黄金比(1:1.618)と白銀比(1:1.414)の間で捉えやすいように「1:1.5」という比を設定します。黄金比と白銀比は以下の通り。 参考書籍この内容に絡んだ資料のストーリーの作り方は以下の書籍でも触れています。わかりやすい文章・資料の作り方を知りたい方はぜひご参照ください。 フ

読みやすい文章の条件:漢字率

概要文章がわかりやすい人は漢字をあまり使いません。 漢字の使用率はこちらでできます。 参考書籍この内容に絡んだ資料のストーリーの作り方は以下の書籍でも触れています。わかりやすい文章・資料の作り方を知りたい方はぜひご参照ください。 ファイルのダウンロードこの記事のスライドはパワーポイント形式で作成してあります。一定期間のみ、ファイルをダウンロードできるようにしますので、以下のリンク先からお早めに取得してみてください。 なお、パスワードを設定してありますので、知りたい方は