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【エッセイ】村上春樹式エッセイの書き方講座、見つけました。

村上春樹のエッセイ
『村上ラヂオ2』の中に
「エッセイは難しい」という
話をみつけました。

そっかあ、春樹さんも
こんなに上手に見えるけど、
影では一生懸命、力を尽くして
いたんですね。

ちょっと部分的に抜粋してみます。

「エッセイを書くのは難しいです。
僕は本来は小説家なので、
小説を書くことはそんなに
難しいとは思わない。
小説を書くのは僕の本業だから、
黙ってやるのが当たり前。
翻訳も副業として長くやっているけど、
半分趣味みたいなものなので、
特にむずかしいという感覚はない」

なるほど、小説や翻訳は
自分のフィールドというか
自分の使命感に裏打ちされてる。
だから難しいとは感じない訳です。

でも、エッセイとなると、
村上春樹でも、難しいと感じる
ようになるらしい。

もう一度引用に戻ります。

「それに比べると、エッセイ
というのは僕の場合、  
本職でもなく、かといって
趣味でもないので、
誰に向けてどういうスタンスで、
何を書けばいいのか、
もうひとつつかみづらい。
はて、いったいどんなことを
書けばいいのだろうと、
腕組みをしてしまうことになる」

村上春樹が問題に挙げてるのは、
〈1〉誰に向けて、
〈2〉どういうスタンスで、
〈3〉何を書けばいいか?

この3条件をクリアすれば、
何を書いたらいいのか、
定まってくるとも言えますね。

たしかに、この3条件は、
noteで記事を書いていく時も、
同じかもしれません。

誰に向けて書いてこうか?
最初は雲を掴むようで、
五里霧中で不安だらけでした。
今はちょっとわかってきました。 
こんな話を書いたら気にいって
くださる読者の顔が
なんとなく面影が見えてきます。
もちろん私の想像に過ぎませんが。
ズバリ、よくコメント欄に
書き込みをくれる方々を
一番の目安だと考えています。

次に、どういうスタンスで?
これは大変難しく厄介で
毎回これには頭を悩ませます。
私はプロの作家ではない。
プロのコンサルでもなく、
心理療法家でもない。
何の資格や看板、足場をもって、
人様に何かを伝えられるだろう?
私はある意味、毎回、
記事を書く上では、
この「どんなスタンス」か?を
ある意味、作り出す必要があり、
悪戦苦闘しています。
謎の上から目線人にならないため、
私でも話してもいい土台を拵えるため。

3番目の、
何を書けばいいかは、
まあ、毎日の体調とメンタルと
その日の幸運に、
かかっているんでしょうね。
そんな気がします。
アイデアがスムーズに湧く時も
あれば、難産する時もある。

けれど、まあ1〜2時間、
ジタバタ藻掻いていれば、
やがて、アイデアがひとつは
浮かぶかもしれません。

〈誰に向けて?〉
〈どんなスタンスで?〉
〈何を書くか?〉

村上春樹による
エッセイの書き方は、
以上の3つについて、
よく考えること、ですかしら?

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