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【格差】今、読書における分断や格差が起きている?

何事にも短所がある。
だから、読書にも毒があり、
本にも毒があるものです。

と、本を愛し、
読書を愛する人たちに
私はけんかを売るつもりなんて
さらさらありません。

ただ、本ばかり読む人は、
世間知らず、
ひいては、人間知らずになる、
なりがちである。
という実感があります。

私の母の姉、つまり叔母は
正直、本の虫で、ずっと
若い時代から読書をしてきた人で、
塾の先生をしてきました。
勉強の世界では優等生なんだけど、
なぜか、リアルな人間界の機微には
ちょっと疎い一面があります。
世話になってる人をこんな風に
悪くいうのは良くないのですが。

ところで、
本を読んでると
あまり本を読まない人から、
バカにされる風潮がある、
という話があるようですが、
それは昔から、
私の少年時代の40年前から、
いつの時代もありました。

ハッキリいって、それは
本をあまり読まない人、読めない人の
嫉妬ですね。
それも、嫉妬という形にするのも
癪にさわるから、
バカにする、からかう、
という形で現れるんですね。
これは余りに感覚的な話です。

最近はますます、
「読書は素晴らしいはず」
という声が社会中にこだまする時代。
読書ができない人は、
ますます読書が苦手になって、
読書する人はさらに読書していき、
活字に関する分断が起きている。
そう知人の大学の先生が
苦笑いで言ってました。

分断なんて、
経済的な話かと思いきや、
いやいや、読書についても
分断が起きてきたんですね。

でも、本には毒があり、
また、読書にも毒があるという
余りに当たり前の事実は、
忘れてはいけないですね?
本好きには忘れられがちですが、
でも、読書してる姿は、
読書ができない、
活字を苦手とする人達からは
嫉妬や不快の対象になるんですね。
まともに受け取るのは
バカバカしいから、
相手にもしたくない話です。

というような感覚的なレベルで
人間の心理的な姿を
いつも捉えていたいですね。
理屈っぽくならずに。

読書し過ぎ?な人生を生きた夏目漱石や
最近では戦後思想家の吉本隆明らは
いかに自分の読書の膨大な量が
期せずして、自分の人生を
偏ったものにしてきたか?
反省しながら読書をしていました。

本は尊い、
読書は豊かさをもたらす、
そうした一面があるのも確かですが、
必ず、短所もあります。

心理学の巨人、河合隼雄も、
『こころの処方箋』で
「2つ良いこと、この世にはない」
と語っているんです。

どんなに良いことに見えることも、
必ず短所がある、と。

読書は素晴らしいんですよ。
ただ、読書には毒もあると、
わかっていなくては、
読書による分断が
さらに開くばかりになる。
そこだけは心配です。

読書を小バカにされたり、
難しそうで私にはできないと言われたら
カラオケで、
好きなミュージシャンの歌を歌うのと
同じですよ、と言ってあげたら、
読書イコール難しいという
認識は、無くなりませんかね?

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