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【エンディング】ハッピーエンドは「媚びる」こと?

「ハッピーエンドは媚びている」?

漫画編集者だった頃、
担当した漫画家の3分の2は
ハッピーエンドを好む人でした。

逆にいうと、
3分の1は、
ハッピーエンドにはしたくない、
という考えの人でした。

私は特にどちらかを強要したり
したことはありませんでした。
でも、総じて、ハッピーエンドな方が
人気がありました。

スッキリ分かりやすい内容は
結果的には、ハッピーな
ラストになりやすいもの。

ところが、若い作家の一部は
既成の作家のあり方にあきたらず、
衝撃的なラストを企もうとする。
ハッピーエンドではない、
モヤモヤを残すもの、
読者を突き放すものを模索しました。

そもそも、リアルな人生では
ハッピーエンドだけでもなく、
アンハッピーエンドだけでもない、
グレーゾーンな人生です。
それをしっかり観察し描写すると
必然的に、アンハッピーな要素が
ラストに加わります。

でも、だからこそ、
書いたり読んだりするのは
ハッピーエンドで!
というのが大勢でしょうか。

一方、新進なクリエイターは
ハッピーエンド、イコール、
読者に「媚びる」ことだから
そうしたくない、と。

たしかに。。。

でも「媚びる」のは、
悪いことでしょうか?
読者を喜ばせることは
悪いことでしょうか?

このnoteだって、
誰かに読んでくれて初めて
存在感が実感できるもの。
読者の心に何か伝わったり
絶好の時間つぶしになると
喜んでもらえるでしょう。

わざわざ、読後感が
気味悪い記事にする必要も
ないでしょう。

小説であれ、雑文であれ、
せっかくならハッピーエンドが
良いですよね?

まあ、私もたまには
うつ病や書店の暗い未来など
ハッピーなだけではない話を
書いてますが、
その最後には、どこか
救いを用意していたいなあと。

性格的にへそ曲がりだから、
100%ハッピーエンドな話は
書こうにも書けませんが、
55%ハッピーエンドで
45%アンハッピーエンドな
そんな割合の記事を書くのが
性分に合ってるかもしれません。

本当はもう少しハッピーの割合を 
増加していきたいのですが(笑)。

と思って皆さんの記事を眺めると、
ハッピーさの占める率が
それぞれ違うのがわかります。
ちょっと新発見でした。

それが自然体であるなら、 
ハッピーでもアンハッピーでも
良いんですよね。
自然体であれば。

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