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何をするにせよ、ロールモデルからの脱却がまず第一歩となるだろう

最近、守破離について聞く機会があり、すべてに当てはまる考え方だと思った。

研究にせよ、何をするにせよ、私たちは、「あの人みたいになりたい」とか「あんなふうにできるようになりたい」と尊敬や憧れのような気持ちをまず持つことが多いと思う。いわゆるロールモデルである。それはそれで良いし、まず自分の力を伸ばしていくためには、必要だと考えられる。

しかし、長く続けていけるかどうかは、ロールモデルから脱却できるかどうかではないかと思う。「あの人みたいになりたい」はつまり裏を返せば、自分はあの人とは違う、あの人のような力はないと、今の自分を否定することになる。結局、何かを目指していても、それと同じようになることはできないわけであるし、自分であるしかないにもかかわらず。

そこで、ロールモデルを脱却して、自分なりのあり方を確立していくことが必要だと考えられる。ロールモデルだって完璧ではないし、それに基づいた上で、自分なりにどうありたいかを明確にしていくことが必要だと考えられる。そして最終的に、自分にとって望ましいありかたであることを確実に実現していくことが必要だろう。

私自身、10年ぐらい前は、ロールモデルが大好きだった。「こうなりたい」という思いに溢れ、それぞモチベーションに過ごしていたように思う。しかし、いつの間にか、ロールモデルにこだわる必要はないと思うようになった。それよりも、自分がどうありたいかである。もちろんロールモデルのエッセンスは取り入れるが、ロールモデルのようになるとは異なるわけである。

つまり守破を経験し、破から離に移りつつあるのかなと思う。この先、いかにして、破から離に移り、確立していけるか、それが私の大きなテーマとなりそうである。

私たちは「こうすればうまくいくのでは」というノウハウを集めがちではあるが、そのノウハウを集めている限り、うまくいくことはないのだろうと思う。ノウハウを参考に、自分なりのやり方を確立し、それを信じて進んでいく。それこそが私たちにできることであり、何をするにしても必要なのだろうと思う。


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