相手をリスペクトするということは、少しの尊敬であっても、簡単ではないかもしれない

最近の私のテーマは、人をリスペクトするということである。ここでのリスペクトは、尊敬するというか、その人の考えやあり方を尊重するということである。

私自身どうしても、自分の考えを押し付けてしまいそうなことがある。「もっとこうした方が良いのに」「こうすることが正しいのに」「こうしたら、もっとうまくいくのに」などなど。私は、「こうあるべき」という比較的はっきりした考えがあり、それにそぐわない人と関わると、「絶対こうした方が良い」というように、強く思ってしまったりする。それを押し付けることはしないようにしているが、時には、少しアドバイスしてみたりもする。

しかし最近思うのは、相手が望むことをリスペクトした方が良いのではということである。私たちには、どうしても人を変える力はないし、人を変える必要はない。人それぞれ、何を取り入れ、変わろうとするか、そのタイミングもそれぞれであり、こちらでコントロールできるものではない。そうであるならば、そのまま、相手のそのままを受け入れ、リスペクトすることが、最大限できることではないかということである。

頭ではわかるが、なかなか難しいことだと思う。なぜなら、やはり相手に変わってほしいし、何もできない自分が、無力だと思うからである。これは特に、教員として教えている時に感じることかもしれない。自分はいろいろやっているのに、全くそれが学生には伝わっていない、学生は変わらない。そういう様子を見ていると、教えれば教えるほど消耗するし、自分にできることってほとんどないんだなと思ったりもする。

私にとっては、なかなか難しいが、相手をリスペクトするという姿勢を大切にしていきたいと思う。100%リスペクトしなくても、まずは1%でもリスペクトするところからスタートしたい。

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