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[楽観のすすめ] 日本人は空気を作り空気を読み空気に乗って いざとなれば大胆に行動する

①日本人は空気を読んで行動する

 心柱は、基礎をしっかりと支え、通常、真っ直ぐに直立しています。しかし、心柱を中心に、構造全体には適度にして絶妙な緩みとしなやかさが保たれており、強い地震が起こっても、建物は揺れに逆らうことなくゆらゆらと振動を交わして衝撃を吸収し、数百年〜千年を超えても、倒壊することがありません。これが、日本古来の木造建築、その特徴的な発想です。

 コンクリートで硬く固めてしまう西洋由来の現代建築は、一見頑丈ですが、地震の強い破壊エネルギーを受けると、その硬さゆえに断裂し、崩れ去ってしまうのです。

 日本人の精神・発想・思考には、古来の木造建築と同様、もともと、適当な緩みとしなやかさが備わっていて、大きな力を受けても、即座に反発して対抗するのではなく、一旦、圧力なり変化なりを受けとめ、初めは逆らうことなくゆらゆらと衝撃を交わして吸収しつつ、それから段々と、しなやかにゆっくり揺り戻しながら、適切な状況へ収めてゆく、そのような精妙な特性があると、私は思い至りました。

 日本人は、その時々の空気=周辺状況を読んで、しなやかに行動するのです。

 縄文時代より常に、予期せぬ大きな災害に見舞われてきた日本人が、ごく自然に到達してきた境地なのでしょう。

②憲法改正

 仮に、将来、自民党の憲法改正案が国民投票で可決され、悪用されると非常に危険な緊急事態条項が憲法に新設されたとしても、慌てる必要はないのです。脊髄反射して大騒ぎすることもなく、絶望することもありません。初めは逆らうことなくゆらゆらと衝撃を交わして吸収しつつ、それから段々と、しなやかにゆっくり揺り戻しながら、適切な状況へ収めてゆけば良いのです。

 日本人は、その時々の空気=周辺状況を読んで行動に移します。あまり計画性はありません。臨機応変です。何か問題が現れたと感じたら、新たに『正しい空気』を発生させ、そこに大衆世論を乗せて、人びとを新しく正しい行動へ結びつけてしまいましょう。

 政府が、国民の自由や人権を無視して何かを強制しようとする事態になったら、行動に踏み切れる人たちから必要に応じて、その不条理に立ち向かい、堂々と抵抗して、その姿を互いに示し合うことができます。理性と良識のある国民が、次第にその行動の輪=波動の調和に参加してくれるようになれば、しめたものです。やがて、国民の大多数が不条理への抵抗という空気を読み取り、一気に、一大国民運動へと発展するでしょう。その巨大な空気の爆発力で、政権を吹っ飛ばすことも、憲法を再改正することも、できてしまうと思います。

 理性と良識のある日本人の、空気を読む力を、侮ってはなりませんぞ、支配者たちよ。

③任意という名の疑似強制

 今般の、新型コロナワクチン接種について考えますと、政府は国民に対し、接種努力義務はあるけれども強制接種ではなく、任意接種ですよと言っておきながら、実質的には、ほぼ強制接種になっているのは、みなさん、ご承知の通りです。新型コロナワクチンを射たないと、職場に留まることができないとか、就職・就学できないとか、そういった人生を左右するような状況や場面で射たざるを得ない空気を発生させ、その差別を政府・行政・メディアが放置してきたことによって、事実上の強制接種が行われてきたということです。

 建前は任意接種なので、確かに射たないで済ませられる人もいるわけですから、そこを見るだけなら良いのですが、今、実際に社会問題になりつつある『ワクチン後遺症』を考えるとき、政府・行政・メディア、そして製薬業界と医学界は、ワクチン接種が任意である事実を悪用し、
「射たずに済ませることもできたのだから、ワクチン後遺症を招いたのは自己責任であり、自分たちは責任を負う立場ではない」……との、逃げの言い訳に走るだろうと、容易に想像できます。

 また、新型コロナワクチンは危険だと訴え、反対言論を発しても、
「任意接種なのだから、リスクがあって嫌だと思うなら、射たなければ良い」……と交わされ、議論になりません。

④強制されることの利点

 憲法に緊急事態条項が新設され、私たち国民の自由が無視され人権が蹂躙されるような悪政が堂々と罷り通ったり、あるいは危険なワクチン接種を強制されるような強権社会状況に陥ってしまうのは、もちろん好ましくありません。しかし、仮にそんな世の中になるとしても、発想を逆転させることで、私たちは希望に満ちた自信を持てるのです。

 上述のように、中途半端な自由や曖昧な任意接種でごまかされているときと違って、自由が無視され人権が蹂躙されたり、危険なワクチン接種を強制されたりすることで、私たちは、確然と抵抗者になって、明瞭明解な抵抗運動に徹することができます。日本では、全く報道されませんでしたが、欧米諸国で起こった、新型コロナワクチン接種義務化反対のデモは、空前の巨大規模で長期に亘って展開し、非常に激しいものでした。

 つまり、②憲法改正で述べたように、
『その不条理に立ち向かい、堂々と抵抗して、その姿を互いに示し合うことができます。理性と良識のある国民が、次第にその行動の輪=波動の調和に参加してくれるようになれば、しめたものです。やがて、国民の大多数が不条理への抵抗という空気を読み取り、一気に、一大国民運動へと発展するでしょう。その巨大な空気の爆発力で、政権を吹っ飛ばすことも、憲法を再改正することも、できてしまう』……ということです。

⑤まとめ

 反作用を力の源として、新しく正しい空気を発生させさえすれば、その空気に一般大衆を乗せ、強く大きく動かして、一気に大変革を成し遂げてしまう特性***を、私たち日本人は秘めているのです。

 いわゆる西洋的概念で思考することに、私たち自身、ついつい慣らされてしまい、日本人がもともと備えてきた、***独自の独特な判断行動傾向↑を意識することなく、現在の日々を過ごしております。

 思考を柔軟にして、未来をもっと楽観的に展望するほうが、どうやら健康的なようです。

 その、事に応じて事に臨む柔らかさとしなやかさ、そして、いざとなれば、空気を起こして、みんなで何とかしてしまえる気楽さで、より良い未来を引き寄せる……それが日本人なのです。