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ZUMBAを教育の現場へ!~高校の健康づくり基礎講座授業を担当 山岸綾乃さん(静岡県)

―静岡県富士宮市の公立高校の授業でZUMBAを担当されているインストラクターの山岸綾乃さんにお話をうかがいます。山岸さん、授業を担当するまでの経緯についてお聞かせいただけますか。

山岸 高校にあるいくつかの系列のうち、「こども地域福祉系列」の3年生の「健康づくり基礎」という授業で年に2回、外部講師としてZUMBAとアクアビクスを担当してきました。

 私自身、ZUMBAは専門学校を卒業後、入社したスポーツクラブでレッスンを受けたのが最初です。ダンス経験はないけれど踊れている気分になって楽しいし、インストラクターの先生や参加者の方も皆さんが生き生きとしていて、私もこういう空間を作りたいと思い2016年にZUMBAインストラクターとなりました。

 それから仕事を続けていたのですが、コロナ禍が始まり高校や中学で学校行事が全くなくなってしまったのを目の当たりにして、生徒さんたちのために楽しい時間を作ってあげたいと思うようになりました。

 ちょうどレッスンを担当していたスポーツクラブにZIN会員でもある高校の先生がいて相談をしたところ、授業担当の先生につなげて調整してくださったんです。2021年冬に「健康づくり基礎」の授業で実現しました。


 
授業では最初にZUMBAの簡単な説明や効果についてお話をして、それから実技という形で進めました。



―ZUMBAの効果。山岸さんはどのように伝えたのですか?

山岸 私が一番伝えたかったのは「人とのつながり」です。「ZUMBAには言葉を介さなくても1時間ぐらい同じ運動をするだけで仲良くなれる、すごい力があるんだよ」と。

 スポーツクラブのレッスンには初対面同士の方や、年齢、性別も違う方が参加されます。また、私が開催しているサークルにはお孫さんを連れてくる方もいて、4歳ぐらいのお子さんから70歳までの人たちが、同じ空間でZUMBAを踊って、みなさん私が知らないところで仲良くなっているんですよね。

 一緒に踊って、目が合ってニコッってして、それだけでいつの間にか友達になれるのがZUMBAのすごいところだと思っているので、高校生も仲を深めるためにZUMBAを1つの方法として活用してもらえたらと考えました。

―実際にZUMBAの授業はどのようにして進めたのですか?

 山岸 50分の授業の中で、ウォーミングアップからメインパート、クールダウンをノンバーバルで通しました。事前の講義や授業前に「私は喋らないから。私の動きを真似して、間違えても全然気にしてなくていいんだよ」と話していたので、生徒さんたちに伝わったようです。

 生徒さんたちは、最初はダンスって聞いただけで、抵抗感があるのか「恥ずかしい~」という反応が多かったのですが(笑)。そのうちみんな隣の生徒とふざけ合う余裕が出てきて、声が出るくらい盛り上がるようになりました。最初に学校につなげていただいた先生も、ZUMBAウエア姿で一緒に生徒の中に入って踊ってくださったんですよ。


 
それから、初年度には地元で個人的に関わっていた「ZUMBAで富士宮市を盛り上げよう!」というプロジェクトにもお誘いしてみました。サッカー部や野球部などの生徒さんたちが運動場に出てきてくれて、動画を撮ったんです。

 動画を見た方たちからは「素晴らしい!」「いい笑顔してるね」というコメントをたくさんいただきました。

―ZUMBAは初めてという生徒さんたちのために、コリオや曲の構成など、どのように工夫されたのですか?

山岸 配信されている曲の中で、若い子が好きそうな曲や、聞いたことがありそうな曲を選びました。あとは、私もダンス経験が少ないので、あまり高度でダンスチックな曲ではなく、踊りながら遊べる構成にしました。

 ただ、踊って遊ぶなかでもフィットネスを感じてもらいたかったので、使っている体の部分を見せながら、体の動きを理解してもらえるようにしました。

―進めていく上で心配に思われたことはありましたか?

山岸 近隣は住宅地なので、音楽の大きさでご迷惑をおかけしてしまうかも…という懸念がありました。住民の皆さん、授業中は仕方がないと理解してくださっているようですが、夜間や休日に体育館でガンガン曲をかけて声を上げて、というのは難しいと思いました。

 私は同じ静岡県内の藤枝西高校でコミュニティスクール活動をされているMARIAN先生のように、放課後や休日に子どもたちと地域の皆さんが交流する場をもっと作りたいと思っていました。高校生や先生方、それに保護者の方も、別に場所を設けるよりは学校の方が参加しやすいですよね。

 それ以外は問題なくできました。昨年、担当の先生が生徒にアンケートを採ったところ、健康づくり基礎の中で一番印象に残ったのはZUMBAで、フィットネスに対して前向きな感想や「ZUMBA楽しかった、またやりたい」という回答もいただくことができました。

―山岸さんにとって、ZUMBAは子どもたちの教育にとってどのような意味があると思いますか?

山岸 さきほどお話した人とのつながりもありますが、子どものときって、体育の授業を嫌々受けることも多いですよね。でも、大人になってからは、自分から積極的にならないと運動はできません。学生のうちから運動することの大切さ、フィットネスの良さを知ってもらう方法として、ZUMBAは一番いいんじゃないかなと思います。

 

「こども地域福祉系列」では、卒業後に保育士や介護士になる生徒さんたちが多いんですね。ZUMBAが将来、子どもや高齢者との心を通わせる架け橋となったらって思います。

 また、大人になってから授業でZUMBAをしたという経験を思い出してくれて、仕事が忙しくて日々疲れてしまったときに、そういえばZUMBA楽しかったな、スポーツクラブ行ってZUMBAやろうかなって気持ちになってくれたらとても嬉しいです。

 担当の先生のお話で、「大人になるのを楽しみにしてほしい」という言葉が心に残っています。私も自分の好きなことをやって楽しく生きているので、そういう姿を生徒の皆さんに見てもらって、大人になるって楽しいんだなと感じてもらえたらと思っています。楽しくなければ記憶には残らないですよね。

―学校は勉強するところだけではなく、子どもたちが楽しめる場になって欲しいですね。子どもたちや先生方がZUMBAを通じて学校という場でつながり、その経験が大人になっても生きてくる。とてもいいお話を聞かせていただきました。ありがとうございました。

※画像は許可を得て掲載しています。

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※ZUMBAは商標登録されたプログラムです。

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