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「大人になって読書が楽しめなくなった」

20歳を超えたあたりでしょうか、私はだんだんと読書が楽しめなくなりました。

小学生の頃から、推理小説を読むのが好きでした。赤川次郎、東野圭吾、内田康夫etc…

ですが、いつからか読むのがしんどいと感じるようになってしまいました。

あんなに大好きだった本を敬遠してしまうようになったのはなぜなのか。

多少なりとも触れたことのある方ならなんとなく分かるかもしれないですが、推理小説って、けっこうダークな部分が多いですよね。表に出さない人間の愚かさとか、社会の冷たさとか、色で表すと黒に近い青のような、濁った重たい空気感をまとっている作品に多々出会います。

社会を知らなかった子どもの頃は、何も疑問に思いませんでした。ただ展開されていくストーリーを第三者として読み進めるのが楽しかった。

社会の片鱗を知ってしまった私は、もうあの頃の純粋な気持ちで読むことができなくなってしまった。自分とは別世界の話なのに、一緒にその闇の中に迷い込んでしまうような、不安な気持ちになるのです。

ただ物語を純粋に楽しめたあの頃に戻りたいですね。送ってきた人生がもし違ったら、きっと私の感覚は変わっていたのかも…

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