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バレエとあぐらの共通点

ご無沙汰しております。これより毎週水曜日に定期的に更新していきますので、何卒よろしくお願いいたします!
第一回は【あぐら】についてのお話をします。

先日、「最近ヨガ始めたんだけど、瞑想するときにあぐらで座るのけっこうしんどいんだよね!」と友達から相談を受けました。
詳しく聞くと、あぐらで座ると股関節が広がるけどその姿勢がつらくて、瞑想どころではないとのこと。(さらに言えば、バランスをとるために背中が丸まり、不格好なのも気になるらしい)

「股関節が硬いんだよね〜」と言う彼女に
「骨盤を立てたらいいんだよ〜」と私

「???」

今この記事を読んでくださっているあなたの頭にも、きっと浮かんでいるハテナ。

「骨盤立てるの、関係ある????」

安心してください、記事を読み終わる頃にはその???がスッキリに変わるようご説明していきます。

Photo by Надя Кисільова on Unsplash

バレエとあぐら、共通点は股関節の外旋

バレエの基本姿勢でも

バレエは常に、股関節から脚を外旋した状態をキープしたまま踊り続けることが必須です。(それをバレエ用語で「アンディオール」といいます。)

Photo by ALEXANDRE DINAUTon Unsplash

脚を外旋させるときに、骨盤が前後どちらかに傾いていると、最大の可動域まで外旋させることができません。

そのまま無理やり外旋させようとすると、脚がねじれて膝や脚の付け根を痛めてしまう故障の原因に。

だからはじめに、骨盤を立たせることが最も重要だと言われます。

ダンサーは踊る前に必ずバーレッスンでウォーミングアップをします。その一番はじめの基本姿勢が、“骨盤を立ててまっすぐ立つ”ことから始まります。

この基本姿勢を習得できれば、動きやポーズが複雑になっていっても無理なく正しい筋肉を動かすことができ、上達するほどに踊りや表現の幅が広がっていくというわけです。

あぐらも、アンディオール

これがなんと、あぐらにも同じことが言えてしまいます。
あぐらは、“脚を股関節から外旋させている座り姿勢”。

バレエと同じで、股関節から脚を一番外旋させやすい状態の骨盤が真っすぐ立っていることを意識すれば、さほど無理なくあぐらがかけるはずなんです。

骨盤が後傾したままなのに、無理やり股関節を広げるために、膝を上からグイグイ押すストレッチ、実は無意味!そして危険です!

(これは寝た状態で上から押しているので、骨盤が傾いていなければ、
股関節の可動域を広げられる、理にかなうストレッチ方法です。)
Photo by Annie Spratt on Unsplash


とはいえ、骨盤が立つ感覚なんてわかんないよ・・・という方、たくさんいらっしゃいますよね。

ちなみに、バレエではどうやって骨盤を立てる感覚を養っていたか。

バレエを指導していたころ、生徒さんに口酸っぱく言っていた言葉ですが
おへその下の丹田を引き上げ、ずっと高い位置でキープ。」これを意識するだけで自然と骨盤底筋群が引き上がり、骨盤が立ちやすくなる。

なのでバレリーナはレッスン中、最初から最後までずーっとお腹ぺったんこの状態。

それを意識しながら腕はまあるく、指先細く、首は長く、つま先は伸ばして!顔は斜め45度!だなんて、先生から一度にたくさんの注意を受けるからバレエって意識を向けなきゃいけないところがありすぎて、あっちもこっちもってもう大変なんですよね。だから骨盤が立っている状態は大前提。

この身体の感覚をデフォルト化するために、私はピラティスを取り入れました。ピラティスはインナーマッスルを鍛えるメソッドで、もともとは第一次世界大戦で負傷した兵士のリハビリのために開発したエクササイズ。体の深層部にアプローチし、筋強化することで、怪我や故障を防ぐといった目的があります。

ヨガと同じようなイメージをもたれがちですが、ピラティスはいわゆる筋トレです。バレエのレッスンと並行してピラティスを続けることで、自分の身体で骨盤がまっすぐ立っている状態を意識しなくてもできるようにするまでが大変苦労しました。

とはいえ、ヨガでの瞑想時にあぐらをするためだけにピラティスでインナーマッスルを鍛えるなんて、そんなハードなことしたくない・・・というための方に、朗報が。

続きは次回、お話ししますね。

なにか疑問点やご質問がございましたらコメントくださると幸いです!
スキも何卒、よろしくお願いいたします。


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