見出し画像

“良い姿勢”になろうとすることが実は身体に負担をかけていたという、衝撃的なお話。

この間、目を引く記事を見つけました。
その記事は、“身体が硬い人がストレッチに時間を割くのは無駄”という、私がすご〜く衝撃を受けたお話。

なぜ衝撃的なのかというと・・・

なぜ、身体が硬い人がストレッチに時間を割くのは無駄なのか


私が「(元)バレリーナです」って自己紹介すると、「じゃあ身体柔らかいんだね!」って返しが定型文のようにいつもお決まりで返ってきますが、そんなわたくし、実は生まれながらにして身体が柔らかかったわけではありません。毎晩お風呂上がりに地道なストレッチを積み重ね、やっとの思いで身体の柔らかさを手に入れた身分。なのでこの身体が硬い人がストレッチに時間を割くのは無駄説、私の20年以上の地道な努力をもしかしたら全否定されるかもと、記事を読み進める手をちょっと止めようかなと思うほど、信じがたい衝撃的なニュースでした。(ちなみにうちは両親ふたりとも身体が硬く、本当に柔軟性については遺伝子レベルで最も苦労してきた分野なので、いやでも上記の事実を認めたくなかった・・・というのが本音。)

Photo by Rebecca Chandler on Unsplash

それはさておき、この説実際どういうことなのかというと、身体が硬いと自分で認識している人が、柔らかくしようと無理にストレッチを行うと、むしろ身体に負担をかけて痛めてしまうおそれがあるよ〜という内容。

じゃあどうすれば柔らかくなるの?というと、“普段からとっている姿勢を見直しましょう”ということ。そうすれば、人間にとってもっとも自然な姿勢が身について、身体に負荷をかけないナチュラルポジションを普段からとれることによって全身がほぐれていき、しなやかな身体を手に入れられるよ〜という理屈でした。

結局のところ、身体のあらゆるところに負荷がかからない正しい姿勢をデフォルト化することによって、自然と無理なく全身がほぐれた柔軟な姿勢が、ストレッチいらずのしなやかな身体づくりに結びつく、ということだったんですね〜。(私の地道な努力否定されなくてよかった。ホッ。)

バレリーナの姿勢が本当の“良い姿勢”だった

その記事にも良い姿勢の例としてあげられていたのが、バレリーナの姿勢だったんです。それは「浮遊肋骨が閉じている」状態。これが、人間の身体にとってもっとも正しいナチュラルポジションだということなのですが・・・(浮遊肋骨とは、あばら骨の一番下の骨になります。)

Photo by Joy Real on Unsplash

“胸を張って背筋をピンと伸ばす”のは、間違っていた

良い姿勢を取ろうと思ってみなさんよくやりがちなのが、“胸を張って背筋をピンと伸ばす”こと。実はこれ、動作的には体をただ疲れさせるだけの間違った姿勢だったのです!なぜなら、胸を張ろうとすると、上半身に無理に力が入り、腰が自然と反ってしまう。その姿勢を保つだけで無駄に身体のバランスを崩してしまうということ。

また重力を受ける面積において、胸を張るというだけで、頭より前に胸部がとび出てしまい、真上から見たときの重力の負荷を受ける面積をわざわざ広げてしまうことになる。昔から何とな〜く聞いてきた、“胸を張って背筋をピンと伸ばし、良い姿勢をとりましょう!”なんてことが、ナント間違っていたという事実・・・(※諸説あります。)

胸を張るペンギンさんの整列、可愛らしい〜

良い姿勢とは、浮遊肋骨が閉じた状態

というわけで、みなさんこれから良い姿勢をとろうとするとき、以下のことチョット意識してみてください。

それは、浮遊肋骨を閉じるだけ。

とはいえ、あばら骨の一番下の骨なんて、動かし方わかんないですよね〜。
元バレリーナはよく、先生から「肋骨ひらかないで!」って踊っているときしょっちゅう注意を受けていたので、開いたり閉じたりの感覚はわかります。でもみなさんも、実は自然に肋骨を開いたり閉じたりしているんですよ。胸式呼吸をすると肋骨は大きく動きますよね。イメージとしては、肺に大きく空気を入れるように呼吸をすると、それに伴って動いてくるのが横隔膜や肋骨です。

あばら骨の一番下の骨が「浮遊肋骨」です。
Photo by Nino Liverani on Unsplash

もっとわかりやすく浮遊肋骨を閉じるように、別のところの意識からアプローチするならば、
地面に対して垂直に立つ
頭の真上から糸で吊られているように身体を真上にできるだけ伸ばす
(背伸びしようとしてかかとを上げないようにするイメージ)

たったこれだけ。(肩が上がらないように注意です。)
この感覚を自分の身体に落とし込み、良い姿勢をデフォルト化することによって、あなたもバレリーナと同じような姿勢で綺麗に立つことができて、正しいナチュラルポジションとしなやかな身体を手に入れることができますよ!

座るだけで“良い姿勢”をとれるクッション

ちなみに、なんも難しいこと考えずとも、座るだけで“良い姿勢”になれるクッションがこちら。

なぜ“座るだけ”で良い姿勢になるのかは、スッカに座ると骨盤が立つから。
詳しくは、コチラの記事を読んでみてください。


今回も最後まで読んでいただきありがとうございます。
なにか疑問点やご意見等ございましたらコメントくださると幸いです。

このnote、おもしろいな〜ってちょっとでも思ってくださった方は、
スキも何卒。引き続き、応援よろしくお願いいたします。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?