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人に動いてもらう

どんな仕事であってもこの「人に動いてもらう」ということを考えなくてはならないタイミングは働いていれば必ず来るものです。それは会社に雇われる側であっても誰か人を雇う場合も同じで、個人でやっていたとしてもプロジェクト単位で協力を募るために必要な事柄です。


週末に昨年発行したマガジンa quiet dayでインタビューさせてもらった犬飼眼鏡枠の犬飼さんと長野の東御市と長野市を拠点に家具のリペアを行なうPh. D. の荒井さんとトークイベントを行なってきました。トークイベントは盛況に終わったのですが、イベント終了後に関係者や長野を拠点に活躍している個人でショップを経営されている方たちとの食事の中でもどうしたら「人に動いてもらうか」といったような話が話題に上がりました。話を要約するとオーナーのヴィジョンに従業員のモチベーションがついていけておらず、現状はそのギャップが更に開いているのを感じているようでした。具体的にはオーナーとしては業務時間外の活動にも積極的に参加して欲しいのに、従業員は時給が発生しないのであれば参加したくないというような状況。この食事会ではショップのオーナーの方達が多く集まっていましたが、会社員時代だった頃の自分を思い返してみると従業員側の気持ちも分からなくもありませんし、今は個人事業主で活動をしているのでオーナーたち側の気持ちもよく分かります。


どちらが良いか悪いかはそれぞれの立場があるので言及しませんが、自分の経験から考えてみると、仕事と人生(目的)が一緒に考えられるようになった頃から意識が変わっていったように思います。前述した通り、会社員時代の自分は業務後の飲み会にもほとんど参加せずに定時に上がってしまうタイプだったのですが、会社員という雇われの身から自分で自分の人生を切り開いていかなければならない状態になった時に行動の変化が生まれたように思います。ここから言えることは、追い込まれていたということはおいといて、会社員であれば組織や会社の看板で守られていたものがなくなり、自分の人生の目的などを考えざるを得なくなり、仕事や付き合い、出会いなどが、もろに全てリンクしてくるというリアルを体感したことが大きかったように思います。ようやく自分の人生を歩んでいるという感覚にもなりました。


じゃあ、全ての人が個人事業主になって欲しいわけでも、起業して経営者になれということを言いたいわけではなく、会社員で雇われる立場であったとしても自分の人生の目的、成し遂げたいことなどを考え続けることをやめないということ意識し、オーナーや経営者は会社や組織の方向性と従業員が考えているヴィジョンや目的の相乗効果が見込める機会の提供やサポートをやっていくことが「人に動いてもらう」健全な関係性を築く方法なのではないかなと思いました。そして両者の対話は必須なのだとも思います。



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