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【コラム】中間層の心の声〜時代はいつ変わった?〜

今月、とある企業の新入社員研修を3日間担当しました。
宮城県内に本社があり、北海道から東京都内まで、至る所に支店や部署を設ける企業様です。

新卒入社の社員とあり、とにかくフレッシュ!
同じ年代の専門学校生や、大学生と毎週触れ合っていますが、「新入社員」はまた雰囲気が異なります。

「もう私たちは社会人!」という、「少し背伸びしたきちんと感」を纏った
フレッシュ感とも言うのか。
着慣れないスーツを身に纏い、シャツやネクタイ、小物類のバリエーションも少ない感じが、初々しさを増して、むしろそれが良い!笑

そんな新入社員の姿を見てふと、自分のその時を思い出す瞬間もありました。

2009年2月。
まだ大学卒業前だった寒い時期、私はその年の入社第一グループとして新入社員研修を受講しました。

新入社員研修を数日受けた後、1ヶ月半以上もある訓練を受け、OJTに
進み、晴れてラインアウトという流れです✈️

2月10日に入社した私は、4月の1週目には「新人CA」として
(一応)独り立ち。
人生で一番キツい時間の訓練がようやく終わった〜〜〜!と
開放感に浸った矢先、現場の方がその何倍も大変なことに気づき、
とんでもない世界に足を踏み入れてしまった…と何度も途方に暮れました。笑

ラインアウトすると、「班」というものに振り分けられます。
1つの班はだいたい7~8名の規模で、班長・副班長が中心にその班を運営し、基本的に班員の評価は「班長」に託されます。

つまり…班員にとって、「誰が班長か?」がとっても重要で、その1年を左右する(天国か地獄)と言っても過言ではないのです。笑

国内線だと、使用する飛行機の機材によって異なりますが、1つのフライトに乗務するCAの人数が平均8名前後なので、毎月その班のメンバー全員で
フライトをし、そこで習熟状況の確認がなされます。

班長の経験値は、若くても入社10年目くらいだったかな?
その上は果てしなく「大先輩」という場合も多くありました。
なので、新人にとって重要なのは、近い年代の身近な先輩。
私の場合は、1年上・2年上・4年上といった3名の先輩が、細かい実務を教えてくださり、班長との「クッション役」になってくれました。

つまり、今でいう「メンター」という役割ですね。
私の所属していた会社でも、「メンター制度」がありましたが、それが
始まったのは、私が入社してしばらく経ってからでした。

逆算をしてもらうと簡単なのですが…
私(新人・2009年入社)
近い先輩(2005〜2008年入社)
班長(19〇〇年入社)
ということになり、まさにその指導方法は「昭和・平成スタイル」!

トップダウン当たり前。
飲みニケーション当たり前。
先輩は絶対!

私が一番最初に「チクリ」と針を刺されたこと。
それは、タクシーの席次に関してです。

先輩から「先に乗ってて〜」と言われた新人高橋は、その言葉をまるっと
受け取り、運転席側の後部座席にピットイン!(上座)
降車後に「髙橋ちゃん、タクシーの乗り方って知ってる〜?」と、
非常にありがたいご指摘を頂きました😭笑

ツッコミどころ満載!今の時代では問題になることだらけです💦笑

しかし、それを否定したいのではなく、私が思うことは、
そんな?指導を受けてきた中間層の皆さんは、後輩育成にギャップを感じる
ことも多いのでは?と感じるのです。

現に、正直私はこう思いました。
「んん?いつ時代が変わった?」って。笑

順調に数年が過ぎた後、私も「メンター」に任命され、新人の「メンティー」の指導役兼クッション役になりました。

その時に先輩に言われたこと。
それは、「髙橋ちゃんの指導法だと、新人さんにはキツいかもね〜。
もっと新人さんの話を「聴いて」あげなきゃ!」と。

ちょ、待てーーーーーーー!
どの口が・・・・・🤯

私にタクシーの乗り方を教えてくださった先輩が、知らない間に別人に
なっていたのです。笑

今回も冗談ぽく書きましたが、強く思うことは、時代の変化に適応することは本当に大変ということ。
なぜなら、「人は教わったように教える」ものだから。

本人が「リーダーシップ」と思ってとった行動も、人から見ると
「ボスマネージメント」と受け取られてしまうことがあったり。

良かれと思って課した業務負荷も、簡単に「パワハラ」という一言で括られることもあります。

最近ではハラスメントを恐れて、言いたいことも言えなくなってる先輩・上司も多い現状だそうです。

トップダウンで育った中間層が、今では若手社員の言葉を引き出して、聴き出さないといけない立場。
そんな中間層の「声」は、誰がいつ聴いてくれるのか?

そんなことばかりをずーっと考え、モヤモヤしながら会社員時代を過ごしていました。

「まぁ、みんな通ってきた道だから…」
そんな声が聞こえてきそうですが、
そこの価値観はアップデートされないのか?

ある意味「無責任な」立場の私だからこそ伝えられることもあるのかな?
って、勝手に思ったりもします。

数ヶ月前に、「若手社員の帰属意識を高める」というテーマで原稿を執筆し、法人会誌に掲載してもらいました。
若手社員の離職率・離職スピードを抑えるための施策に着目し、経験談も含めて書かせて頂きました。

その原稿を書いてなおさら感じたこと。
それは、同じ年代で企業を支える皆さんの共感役になりたいという
気持ち。

「それ、めっちゃわかるよ〜〜〜〜〜!!
でも、もっとこうしてみたらどうかな?」
こんな感じで、同じ目線でお役に立てるようになりたいと感じました。

「昭和・平成スタイル」で育ち、モヤモヤを抱える中間層の皆さん。
きっとその想いは、あなただけじゃないですよ!
ミレニアル世代、ファイトーーーーーーー!!!!

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