貿易に限らず、防衛でも挑発を繰り返しだした米中。世界覇権をめぐって駆け引きが続いています。けれど、不測の事態だけは絶対に避けなければなりません。挑発は不発に終わらなければならないのです。

「不測の事態は取り巻きから」起こるのだろうと思っています。米中どちらの ”取り巻き” が冷静でいられるか。功を焦って踏み込んではならない境界線を越えてしまうのはどちらか。

米国の取り巻きが勢いづいている気がしてしょうがない。その勢いは余って一線を越えるのではないかと心配です。また、敢えて中国はその一線を越えさせようと挑発しているようにも見えます。

アメリカは、中東問題を抱え中国との貿易戦争も勝利を確信しきれないでいる。大統領選挙も視野に入ってきている中、”取り巻き” が焦った行動を起こしても不思議ではありません。そして、外野のやじに呼応して猛り狂う姿勢を見せることでしょう。

それを日本は「ショー」として観覧していては駄目です。世界でもっとも危険なゲームをクールダウンする役目を負わねばなりません。どんな手法でクールダウンさせるか。政治の力量が試されているのです。

#COMEMO #NIKKEI