まだ、遠くにある愛される中国

記事の中にある「・・・(目の形)私はこういう顔なので、私が生まれたこと自体が中国への侮辱なのでしょうか」ということが起こっているようです。
西欧文明が築き上げた "中国人" の外観イメージ。広告でそのイメージを映し出せば「中国への侮辱」としてSNSでバッシング・キャンセルが始まる。中国で "中国人のイメージ" には触ってはならないことになっているといいます。

思い出すのは日本で一時期あった「おまえは非国民だ!」というレッテル。
日本人が作り出した日本人の考え方や行動様式から逸脱しているとして "集団リンチ" に近い状況を作り出していました。誠に美しくない。

一方、日本人が日本人であって良いのだと自覚したことがあり(私的解釈)ます。ファッションモデルの山口佐代子さんの登場です。ほんとうに美しいと思いました。世界でも認められトップモデルとして活躍された。西洋の "日本人イメージ" に近かったからかもしれませんが、日本人が美しいと思える進化・昇華を成し遂げました。

中国の人たちの心理のなかで、忌み嫌うものは何か。侵略され侮辱されたあの屈辱の歴史の中で、敵国が広めた "中国人のイメージ" は、実力をつけた今でさえ再び屈辱の中へ引きずり込む引力があるのでしょう。

ただ、中国の人たちは中国の人たちを信じていい。目の形や行動様式が "侮辱された中国" を思い出してしまうのであっても、正直に美しいということを正直に表に出していい。それが中国の人たちの自信となります。

「私たちは美しい」とはっきりと言える。それは圧力ではなくアイデンティティとなりうるキーワード。やがて愛される中国へと昇華していきます。

#日経COMEMO #NIKKEI

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