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朝、起きると雪で、別世界になっていた


ある朝、起きると、雪が積もっていた。
これはそのとき、まだベッドの中で、雪を見ながら作った詩だ。

I made this poem when I woke up in the morning and everything was covered with snow.

一月中旬、よく冷えた晩の翌朝のことだった。窓外が雪で真っ白になっていた。地面、建物、木々だけではなく、空さえも白かった。

それまでは比較的、暖かく、今年は雪降らないみたいだね、暖冬だね、なんて言っていたのだが、急にぐんと冷えた。北極から降りてきた寒気がアメリカ大陸をすっぽりとおおったのだ。

ここアメリカ中西部も、義妹たちがいる東海岸のニューヨークも同じように気温が-19℃まで落ちた。ここまで落ちるのは稀だ。

15年前、日本からこの町に引っ越してきたとき、冬はしょっちゅう雪が降っていたし、寒かった。車には氷柱つららがぶら下がっていた。来たばかりの頃は、それが珍しくて、子供たちと氷柱つららを剣がわりにして、戦いごっこをしたものだ。

それでも-19℃まではいかなかったと思う。

地球温暖化のせいで、このところ、すっかり暖冬になってしまい、雪を見るのも、一冬に数えるくらいになってしまった。

だから、余計にびっくりした。-19℃ってことにも驚いた。
はしゃいで、夫と散歩までした。

急に別世界に入り込んだみたいだった。


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