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メモの魔力 / 前田裕二

アイデア創出のためのメモの取り方が詳細に解説されている。メモの取り方に関しては世界一研究されている人物では無いだろうか。

アウトプットを習慣化する事はビジネスでは奥義だという確信を与えてくれた。普段から記録手段としてメモを取るのは仕事の中では自然な行為だが、この一冊を読んだ上でのメモは、それまでのメモとは違う。明らかにペンを持った時に「メモの魔力」がよぎる。何か知的生産の糧にしなくてはという観念が生まれている。ただのメモ書きが何か意思を持ったように「気づいてくれ」と話しかけてくるかのようだ。

「抽象化」は思考においてテクニカルな内容だが、多くの人が普段から何気なくやっている事だ。振り返れば、この人は話が上手いな、物事がよく分かっているな、と思わせる人はこの抽象化を無意識で行なっている人だと言うことに気づいた。意識的に「抽象化」を考えると難易度が高いが、そこはまさに優秀なツールとしてメモが補助してくれる。

前田祐二さん曰く本書は100万部の売り上げを目標とされている。就職活動を控えた学生には是非この本と出会って欲しい。自分との向き合い方がよく分かり、この本に影響受けた学生なら是非一緒に働きたいと思う。何より前田祐二さんの「メモの魔力」に対する真摯で誠実な、そして熱い「想い」が胸を打つ。

嫌なことがあったり、気落ちしている人は是非手に取って頂きたい。必ず前を向きたくなる。

紀伊国屋さんにてメモ魔モデルのモレスキンノートが販売中。私も購入しました。


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