言葉の法定速度
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想いが
描けるように
願いが
届くように
暖めた
キャンパスを敷いて
隔てる布団を
かけなおし
案じる気持ちを
掛けなおす
贈る
子守唄を揺らして
星空から
夢まで歩めるように
道標から夜空まで
またたくように
太陽眠る
月の下で
寝台列車に
手を振った
冬銀河
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by kabocya
✍️小話一つ
みなさんは書き初めに夢や抱負を書き記したことはありますか。
自身が学生だった頃は、書き初めは冬休みの宿題の一つであり毎回苦戦していたのを覚えています。
新年の目標こそ姿勢を正し向き合い、宿題を前倒しで取り組めば良かったと自身のなかで後悔の思い出として残りつつあります。
この事柄から、今年こそ書き初め(書き始め)として言葉と向き合わせていただけないかと思い、こちらのnoteに筆始めとして可能性の原石である駄洒落について投稿をさせていただきたいと思います。
駄洒落から読み解く日本語のメカニズム
駄洒落(だじゃれ)とは...。
似通った音や質感を持つ言葉をかけて表現をする言葉遊びです。
国語辞典等の書物では「つまらないしゃれ」としていますが、私個人としましてはロマンティックでユニークであり、時にアーティスティックな小粋な表現方法だと捉えています。
これはあくまで個人の思想ですが、駄洒落は一見ごった煮(ごちゃごちゃした様子)に受け止められらてしまいがちです。
ですが実際に紐解いてみると、主語、述語、修飾語、接続語…確かに個々にごった返していますが同時にまとまりがあるようにも見受けられます。
日本語の構造に沿い、時にはあえて脱線して表現される駄洒落。
私の個人の思考かもしれませんが、その表現方法のなかに言語の仕組みを構築している要、その鍵が眠っているように思えます。
※個人的に好きな駄洒落は
「アルミ缶の上に、ある蜜柑(アルミ缶)」です。
好みの駄洒落を比較・検証してみた
①アルミ缶の上にアルミ缶
②あるみかんのうえにあるみかん
①では主語、述語、修飾語、接続語など、それぞれに質感等の違いがあります。②と比べて見て読む速さや読み想像して噛み砕く速度が速い印象を自身では受けました。
みなさんは、いかがでしたでしょうか。
そこで何故、①と②では異なる質感や異なるスピード感が生まれたのかと疑問が残りますよね。
それぞれの法定速度
個人的に一定速度だと認識しています、カタカナを今回基準値として比較してみたいと思います。
※カタカナを基準値とした理由ですが、右往左往に動きがある動詞や隣接する文節との意味合いに関わらず動じない固定された名詞として用いられる場面が多いので、今回基準値としています。
ひらがなに、おきましては...。
物事の捉え方が柔軟であり、曖昧表現が得意であり基準値よりやや遅い印象です。
漢字に、おきましては…。
物事の意味合いや質感が断定的であり、基準値よりやや速い印象です。
以上のことを踏まえまして、速度順に並べますと以下のようになります。
”ひらがな<カタカナ<漢字”
こちらは、あくまでも自身の仮説ですので断定はできません。
ですが一つのエッセンス(考え方)として、文や会話に組み込められないかと考えまして投稿に至りました。
終わりに
最後に今回は登場しませんでした独立語に関してですが、コミュニケーションにおいて主語や述語の表現が多少荒くなってしまっても、独立語の存在によって、円滑なコミュニケーションが図れると考えています。
※独立語とは
他の文や文節とは、関りを持たない文節です。”こんにちは”などの挨拶をはじめ、”あら・まあ”などといった文節のはじめに位置づけられることが多いように思います。
今回は駄洒落から、日本語の法定速度を紐解いてみました。
最後までお付き合いくださり、ありがとうございます。
それでは...。 kabocya
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