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10月28日(土)落選

通勤前、わずかな時間を使って、本屋に寄る。
今日は、雑誌『短歌 11月号』の発売日。
そして、その誌上に私が応募した角川短歌賞の結果が載っているのだ。

果たして棚に『短歌 11月号』はあった。
見つけた瞬間、心が踊った。
すぐさまレジに持っていき、お会計をする。
QUOカードを使おうかと思ったが、現金で支払う。
大事な雑誌だから、自分で稼いだお金が買いたかった。
一種の願掛けのようなものだ。

職場に着いた。
始業までまだ時間があったので、いてもたってもいられず、雑誌をめくる。

結果は落選。
なんども確認したが、予選を通過した34人の中にも入らなかった。
ふっと力が抜け、その後にやるせない悔しさと理不尽な怒り。

始業時間になったので、何も考えずに済むように仕事に打ち込む。
そうしてしばらく時間がたった後で、ふと「これでもよかった」と思う。
もちろん、受賞できればよかったけど、「賞に応募する」という行動こそが重要だと。
今までの人生で、ここまで本気で創作に取り組み、「評価される」ということはなかった。
本気でできる創作が見つからなかったし、評価されることがどこか恥ずかしいことだと思っていた。
でも今回の応募で、その壁を超えることができた気がする。

今回提出した50首の短歌は、せっかくなのでZINEにして販売したいと思う。
賞としては評価されなかったが、それでも誰かの心に刺さってくれればいい。

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