スニーカー8000足輸入させた話【後編】
前回の続きです。
リストアップ完了
数週間に渡る作業の末、商品内訳のリストアップが完了しました。8000足全てのブランド名、モデル名、カラー、サイズなど内訳をリストアップ。
「峠を超えた!」と気分はウキウキでお客さんにリストを共有しました。
月曜日、下校時に少年ジャンプ新刊を買いにコンビニへ向かう小学生の足取りくらいウキウキしてました。
もはやほぼ宙に浮いてました。
ところが、人生そう甘くはない。
お客さんが駄々をこね始めた。
大大大前提として、双方合意の下、「8000足まとめ買い」という条件で話が始まってます。始めっから!
にもかかわらず、
「やっぱり商品選びたい」
「これはいらない、あれもいらない」
「これがあるなら◯ドル以下じゃないと買わない」
「人気カラーだけに絞りたい」
わがまま放題。
苦労してリストアップした後に。
話が始まって1ヶ月以上経過した後に。
お前はパリス・ヒルトンか。
お客さんとの交渉
まぁ気持ちはわかる。
ある意味福袋に似てる。もし購入前に中身見れたら、たぶん口出したくなっちゃうじゃん?やっぱりこれはいらんとか。
とはいえ約束が違うから困る。非常に困る。
もう一生ヒルトンホテルを利用するかと脳内で固い決意を表明しつつも、とにかくなんとかしないと。
この取引がオジャンになったら、もうスニーカーがグリーンピースよりも嫌いになってしまう。アメリカでスニーカーが嫌いになると今後はだいぶ生きづらくなるぞ。
なのでもう少し頑張ることにした。
まず、お客さんと協議の上、商品のランク分けと価格決めをすることにしました。それも結構大変だった。
しつこいけどなんせ8000足あるから・・・。
そこで決まった価格の中央値を出して、交渉を始めることに。
とはいえ、価格の話に付き合っていたら平行線になるのが目に見えてるので、視点を変えないといけない。
ではどうするか?
この取引自体のメリットを伝えるということをひたすら頑張りました。
つまり、この取引において商品と価格以外の隠れた価値を見出してもらうこと。
いくつかあったのですが、例えば「広告効果」。
「人気USブランドスニーカーが超特価で一撃8000足入荷!!」
なんてパワーワードをいちスニーカーショップが広告のキャッチフレーズに使えることなんてある?
そんなショップ他に見たことある?
それをウェブ広告もサイト上でも店の看板にも全面に使ったらどうなる?
こんなどでかいインパクト出せるのこの取引だけだよ?
ヤバくない?
みたいな。
そんなやり取りを何度も何度も行いました。
その結果やっと価格も決まり、ついに取引成立!
といったユニークな取引がありました。
でかめのダンボールで500箱以上になりました。取引成立後のアレンジも実は大変だったのですが、全部書くと8億字くらいになりそうなんで割愛します。
印象に残っている取引は他にもまだまだあるので、気が向いたらまたシェアしたいと思います。
では!
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