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見知らぬ町で|詩


「見知らぬ町で」

懐かしみの風に誘われて
あてどなく彷徨う景色変わらずに

揺蕩う小舟に乗りこは居らず
緩やかな挫折が弧をえがく
きらきらと湖上に駆けあがる
泣く子がわろうた光の速さ

なにも聞こえない
何も聴こえては来ない
ただ家の灯りがそこにあると
いつか見た夢の続きのような町で

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