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雪あらし|詩


「雪あらし」

追風の強い昼のはずれ
空高くに解き放った指切り

吹雪く山見上げながら
針千本を我が胸に突き刺した

強がりを言ったのは僕のほう
見抜けなかった君じゃない

途切れた指さきは誰を探して
時の波ひとり
其処へ辿り着くことはなく

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