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浅い夜|詩


「浅い夜」

彼女から君のことを聞かされた
生きてくれて良かった、と
彼女の声は震える息にかすれていた

カラカラと音をたてる時計の針
僕は逆再生のモノクロ映画を
ただ、ぼんやりと見つめていた

君のために出来ること
それは何もしないということ
君が僕にくれた想いが其処にあった

答えが出ないことに怯えるな
最後に叫んだ君の声は
いまでも僕のなかに聴こえている

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