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無|詩


「無」

アスファルトから降る雨が
世界中の扉をひとつずつ閉ざしていく

混沌とした夜の片隅で
廃墟の星に灯りがともされた

みせかけのイルミネーション
もみの木にぶら下がった別れ話

僕は何かを成し遂げたくて
泳げもしないのに
天に向かって大きくダイブした

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