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毒育ちと身なりを整えること②─毒育ちは風呂嫌い?─


注意事項

・当記事は不潔な話題や不衛生な内容が多分に含まれます。あらかじめご了承ください。
・事前に
「毒育ちと身なりを整えること」を一読いただけると幸いです。


寒くなると体調を崩しやすい

のは、まあ人間誰しも当てはまると思います。ただ私の場合は低気圧や寒さもさることながら「入浴が億劫になるから」という原因があります。夏場は暑いので短時間で済む、髪の毛もすぐ乾く、何より汗を流したい一心からそこまで億劫になりません。それが寒くなった途端に服を脱ぐのも憚られる、髪の毛もなかなか乾かない、汗もそこまでかかないとなると、入浴のハードルが一気に跳ね上がります。特に髪を乾かす時間なんて無駄な時間ランキングトップ3に入ると私は思うんですよ。だから休日の前夜は体を流すか洗顔だけで済ませてしまうことも多々あります。もう体がヘトヘトだったり、少しでもストレスがたまった日には、風呂に入る気なんて瞬く間に失せて「一刻も早く寝てぇ……」となります。これが週に一、二度だけとは言え、体の冷えから倦怠感や便秘といった不調が決まって起きるのです。ゆえに冬季とは、私の心身にとって最大の鬼門となっています。季節としての冬は大好きなのですが、このジレンマに毎年悩まされている次第です。


根っからの風呂嫌い

 今振り返ると、子供の頃から風呂が嫌いというよりもその優先順位が異常に低かったのを覚えています。もっと言えば、風呂に入る時間がもったいないとも感じていました。ゲームやテレビに夢中になると、ついつい入浴を後回しにしてしまい、いつも母に叱られていました。それでも用事のない日の前日に風呂に入らないまま床に就くと、背徳感よりもある種の快感の方が勝ったのをよく覚えています。長期休暇で外に出ないものならば、数日は風呂に入らない(よくてシャワー)なんてザラでしたから。
 まあ子供の頃こそ「たまには良いよね~」なんて笑えましたが、恥ずかしながら大人になった今でも入浴を怠って寝落ちしていることが決して少なくはないのです。翌日慌ててシャワーを浴びる時の後悔と言ったら、もう何と表現して良いのやら。
 ちなみに大衆浴場や温泉もあまり好きではなく、ついでに言えば、散髪も歯磨きも正直面倒くさいと思っている所存です。


現代人風呂入り過ぎ問題

 健全で清潔な人から見ればこんな私は不潔極まりないでしょうが、その不潔極まりない私からすれば、逆に現代人は入浴し過ぎだと主張したいですよ。「毎日全世界の皆が湯を沸かして体洗って髪洗って濡れた髪乾かしてたら地球の資源保たなくない?」って。
 そう言えば昔の人はどうしていたのだろう入浴の歴史を調べてみると、江戸時代に銭湯が広まったことで風呂に入る、床屋へ通う、歯を磨くといった習慣の基礎ができそうです。つまり長い長い人類の歴史からすれば、入浴の習慣なんてまだまだ新参者なんだと私は思うんです。まだ歯磨きは仕方がないとして、散髪や洗髪、入浴なんては「最悪しなくても死なないしな~」と思ってしまうのは致し方ないのではないでしょうか。それでも周囲に不快感だけは与えないように、かつ現代社会における感染症や大気汚染の影響も考慮して“義務的に”身体を最低限清潔に保つようにしています。あくまで義務的に、です。


風呂嫌いはセルフネグレクトの一種か?

 そもそも風呂嫌いの根本的な原因とは、自己否定の心理だと私は分析しています。このネガティブな要素とは、親との関係や家庭環境が大きく影響していると考えられます。毒育ちの人は大概自己否定の心理が強い、もしくは発達障害(の傾向)を多少なりとも抱えている可能性が高いです。いずれの原因にしても自分に自信を持てない(自分自身が好きでない)以上、身なりを整えたり、自分をよく見せるための行為が何となく億劫になるのは仕方がないと思います。さらに踏み込めば、漠然と「死にたい」「消えたい」と考えているような人間が、自分自身を日頃から丁寧に扱えるとは到底考えられません。

 要は「死にてぇんだから今更清潔にする必要なんてねぇに決まってんだろ!」って話ですよ。(筆者の実体験より) まあここまで酷くなくとも先に述べたように、仕事や社会生活を営むべく“義務として”入浴している人は案外多い気がするのです。皆公表しないだけで。


風呂に入って後悔する人は確かに居ない

 まさにその通り。数日間シャワーのみで済ませていた身で熱々の湯船に入り、全身を丁寧に洗った後の爽快感は何物にも代え難いです。その瞬間には決心するんです、「これからは毎日きちんと丁寧に入浴しよう」と……しかしそれができないのは、やはり根強い自己否定の感情とそこから派生したダラしなさゆえだと思います。このズボラな感覚だけは、何度入浴しようが、それこそ頑固な垢のようにこびりついて取れないのです。どう足掻いても風呂好きにはなれない以上、もはや「他人に迷惑と不快感を与えないギリギリのライン」を上手く見いだして生きていくしかないなと最近は半ば諦めています。
 それと同時に2020年代の科学力を以てして、入浴や身だしなみを少しでも楽にしてくれる商品が開発される事を切に願っています。(今日も今日とて他力本願をいかんなく発揮していますが、まともな人間ならば毎日進んで風呂に入っている事をぜひご理解いただきたい)

 
 もしも来世にどうしても人間に生まれ変わるとすれば、坊主の似合う男性(できれば男前)になりたいと切に願います。そうすれば入浴のハードルが大分下がると思うからです。しかし今や男性も身なりにかなり気を使う時代、人類全員が化粧を施すのがマナーになる日もそう遠くないのかもしれません。クソザコメンタル兼キャパシティ激狭人間である私からすると、入浴はもちろん洗顔、歯磨き、ヘアケア、メイク、ヘアアレンジ、ファッション、体型維持、筋トレ、ムダ毛処理諸々ぜーーーーーーーーーーんぶが超超超超超超超超超超絶面倒くさいんです。こうなるともう人間などでなく動物、さらには植物に生まれ変わりたいなぁなんて思いながら、今日も風呂に入るのが面倒で仕方がないのです。

『風呂に入って後悔した人は確かにいないが、それでも億劫なんだよなぁ』      
                               いつを



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