読んで使った:「書く、種蒔き」
ZINEが好きで「おっ」と思ったやつはちょいちょい買っています。
ようはオタクみゼロの同人誌ということなんですが、編集の手を通らずにごく個人的なn=1のケースが濃度高く詰まってていいんですよね。
で、先日購入したこれを読んで、ちょっとやりました。
自己をみつめる系ワークがいくつか入ってるZINEです。種蒔き、根っこ、水やり、になぞらえてます。
とりあえずその中の一つである「根っこ」に分類されているマンダラチャートやりました。
マンダラチャート、大谷翔平がやってたということで最近は話題のフレームワークです。フレームワーク、特定の概念に則った考え方をすることで、自分でも知らなかった自分の考えを引き摺り出すというか、そういうあれです。
まず9マスの正方形を用意する
一番最初に真ん中に「やりたいこと」「大事にしたい概念」みたいなものを書き、周囲8マスにその実行のための要素を書く
さらに周囲に8つの正方形を用意してそれぞれの正方形を9マスに分類
最初の正方形の8マスそれぞれのワードを中央に配置してその実行のための要素を書く
ここまでやるとだいたい「何をしたらいいのか」がわかってくる
まあ図で見てもらったほうが早い。
マンダラチャートのよさは「ふわっとした夢的な概念」が細分化されて現実的な要素に降りてきやすい、というようなところでしょうか。マインドマップの、ルールが強めで、だからこそより方向性が伸びやすいものともいえそうです。
で、そういや手法としては知ってたけどやったことなかったな〜と思ったのでやりました。
コアのテーマというか目標は「生きやすさ」にしました。
おもしろいですね〜ずるずると自分の中から引き摺り出されてくる。
最近の私の興味は「現状の把握」で、それをやればすべきことは自動的に自分の中から湧いてくるのではという仮説です。
こういう記事も書きましたけども。
なのでこのマンダラをずっと覚えておく必要はないけれど、書き出して、自分のなかから引っ張り出して言語化した、ということに意味はあると考えてます。
今回たまたま持て余してた正方形フセンを使ったんですが、わりとよかったです。正方形ごとにまとめて考えられるし、正方形単位でバージョンアップできるし、全部描き終わったあとに正方形の並べ替えができる。
今回の例でいうと右側にインプット的なこと、左側にアウトプット的なことを並べなおして中央が自分自身、上の方が外部的なこと、下の方が内部的なこと、みたいなイメージで並べ直しました。で、中央の正方形を書き直した。なので最初に書き出したときとは正方形の並びが違います。全部一枚の紙でやってたらこれができないんじゃないかな。
書いていくうちに「これほんとにそう思ってるか?」みたいになったりもしていきました。
たとえばこれは「インプット」「アウトプット」の初稿と確定版。
上段の初稿では単なるインプットとアウトプットの媒体、種類なんですが「私が把握したいのはこういうことじゃないなあ」と下段の「概念」的なものに分類しなおされています。
で、自分なりにインプットの分類を納得したところで再度これらの最大公約イメージを探ってみると「インプット」とは「知る」ことなんだな私にとって、ということに気づいたり。
だから体を動かすってことは私にとっては「身体感覚のインプット」といえるんだなあ、とか。「知る」についても自分にはこういう分類になるんだなとか。
たとえば「環境を知る」っていうのは地球環境を知るってことじゃなくて、職場の対人関係とか趣味の界隈の簡単な歴史を知っておくとかそういうことです。あと「先人の知恵を役立てる、ノウハウ」っていうのは自己啓発書やビジネス書、先行者のブログを読むとかってこと。
交友関係を知るとか体の可動域や限界を知ることも「インプット」になる、というのは自分にとっては新鮮な発見でした。すくなくとも私はそう思ってるらしいってこと。
で、「アウトプット」っていうのも自分の中で編集してこね回して出力したもの、という概念で、じゃあ自分の出力はどういう目的のものにわけられているかという捉え直しがこんなかんじです。
「自己コントロール」についてもわりとおもしろい発見がありました。
でっかいことは切り分けて考える、というのはどんなときにも基本で、かつ「どんなでっかいかたまりから切り分けているのか」を忘れずにいられるマンダラチャートってやっぱりよくできてるな〜〜と、そしてやっぱり実際やってみるってだいじだな〜〜と思ったしだいです。
本書の「種蒔き」ワークと「買い物の仕方」もおもしろかったので時間おいてまたやります。
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