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雑記

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その他、他愛もないことを書きます。
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記事一覧

なんやかんや嫌いになれないこの世界【雑記】

なんやかんや嫌いになれないこの世界【雑記】

労働なき世界を声高に叫ぶ僕ではあるものの、かといってこの世界が地獄であるとは思わない。いや、特定の人からすれば地獄かもしれないが、少なくとも蟹工船や女工哀史に描かれた人々に比べれば、まだマシだろう。小さな子どもが十四時間も労働させられるような状況は(少なくとも日本では)存在しないのだ。

生産も多少は自動化されてきている。非効率な労働慣行も見直されつつある。パワハラもセクハラも問題視されてきた。育

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礼儀正しくレスバトルをする人々【雑記】

礼儀正しくレスバトルをする人々【雑記】

Xでレスバトルを見かけない日はない。クソリプが来て、クソリプを返す。揚げ足を取り合い、矛盾や事実誤認を見つけては嬉々としてバカにする。そして、最終的にはレッテルを貼り、人格攻撃をする。

しかし、改めて考えれば不思議なことが起きている。こんな人々が日本の人口の多数派なのであれば、そこら中で殴り合い、貶し合いの喧嘩が起きていなければ辻褄が合わない。せめて一日に一回くらいは見かけても不思議ではない。

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コスパ見せびらかし消費に熱中する主婦たち【雑記】

コスパ見せびらかし消費に熱中する主婦たち【雑記】

この前テレビをみていたら、野菜詰め放題で何円分の野菜を入れられるかを競い合う企画をやっていた。主婦たちは腕まくりをして、張り切っている。そして「土台をつくらなあかん」とか「花を咲かせるように重ねていくねん」とか「単価が高いなすびを中心に・・・」とか、様々な理論を展開しながらみちみちに野菜を詰め込んでいく。

テレビの企画なので、おそらく実際にその主婦たちが野菜を持って帰るわけではないし、間違っても

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ここが地獄じゃあるめぇし【雑記】

ここが地獄じゃあるめぇし【雑記】

意思決定の量が多すぎると人間はダメだ。一定程度、日常はルーティーン化していて欲しい。出版社を始めるというのは初体験の連続であり、なにかをルーティーン化するまでは時間がかかりそうだ。

noteは、ほぼルーティーンと化しているわけだが、文章を書くというのは完全なルーティーンにはなりえない。これまでにない文章をひねり出す以上は、なんらかの思考が必要になる。僕が欲するのは無思考で取り組めるルーティーンワ

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みんな味音痴になろう【雑記】

みんな味音痴になろう【雑記】

オリーブオイルが値上がりしているらしいというニュースがあった。まいったな、という気分になる。が、すぐに別にいいか、という気分になる。

純度の高いオリーブオイルじゃなくて、サラダ油と割ってる廉価版オリーブオイルを買おう。そうすればいい。オリーブオイルの純度なんてよくよく考えればたいした問題ではない。なんと言っても僕は味音痴なのだ。

僕はパスタやサラダなんかにオリーブオイルをドバドバかけるのが好き

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まじでトイレを磨くというだけの【雑記】

まじでトイレを磨くというだけの【雑記】

嘘か本当かは知らないけど、スマホの画面は便器よりも雑菌が付いているらしい。それでも、スマホはその気になれば舐められても、便器は舐められない。なんなら触ることすら抵抗がある。そんな人が大半だろう。人間の清潔意識っていうのは、一定程度までは合理性があるのだろうけど、一定以上を超えれば信仰である。

そんなことを考えながら、この半年ぐらい放置し続けてきたトイレの黄ばみを落とすことにした。いや、これまでト

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一億人に衣食住が行き渡ってるのってやばくないか?【雑記】

一億人に衣食住が行き渡ってるのってやばくないか?【雑記】

suzukiくんと飯を食った。実を言うと、ディスコ―ドでコミュニティ運営を始めたのは彼に打診されたからだった。まとも書房の影の発起人である。

僕からみた彼の第一印象は「もっとオッサンかと思ってた」である(鈴木って、なんかオッサンっぽくないか?)。実際のところ彼は僕よりいくらか年下で、野球部とバレー部とを足して2で割ったような好青年だった。間違っても「資本主義はクソ」とか言い出しそうにない見た目だ

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ホモ・ネーモ誕生前夜【雑記】

ホモ・ネーモ誕生前夜【雑記】

家を持って、車を持って、家族を旅行に連れて行って、(子どもの目から見て)湯水の如く金を使うおっさんに恐れ慄いていた子どもはきっと僕だけではなかったと思う。子どもの頃の僕は百円を稼ぐ方法すら見当もつかなかった。それなのにおっさんたちは涼しい顔をして月数十万円を稼ぐ。きっと大人たちは魔法のように高度な知的生産を行い、社会に対する際限ない貢献を行っているのだと思っていた。そうでなければ彼らにそれだけの大

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テクノロジーに関する雑感【雑記】

テクノロジーに関する雑感【雑記】

労働の廃絶や、ベーシックインカム、あるいは資本主義の打倒を訴えたとき、稀に返ってくる反論の1つに「テクノロジーの発展が止まってもいいのか?」というものがある。

いろんな反論の仕方がある。たとえば「喜べ! 千年後に光速で移動する宇宙船が完成するから、朝から晩まで素手でコバルトを掘り続けるお前の労働は報われるぞ!」と言われて納得する人はいないだろうという反論である。あるいは、デヴィッド・グレーバーや

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なんやかんや僕たちは労働価値説を信じて生きている【雑記】

なんやかんや僕たちは労働価値説を信じて生きている【雑記】

日焼けした自動販売機と、塗り直された自動販売機を見比べたときに、僕たちは塗り直された自動販売機に価値を感じる。あるいは穴の空いた靴下を履いた人物と、穴を補修した綺麗な靴下を履いた人物なら、後者の方が価値ある人物だと感じる。筋が丁寧に取り除かれた鶏肉の方が、そうでない鶏肉よりも価値を感じる。なぜこのようなことが起きるのか、実を言うと明らかではない。

日焼けした自動販売機に価値がないと感じる理由は特

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グレるタイミングを間違えた【雑記】

グレるタイミングを間違えた【雑記】

※インスパイアードby無職詩人

学生の頃は日がな一日ゼルダの伝説をプレイするような人生を過ごしていた。だからと言ってドロップアウトするわけでもなく、単位はきっちり取って、卒論も卒なくこなしてダブることなく卒業。

それでも就職活動には適応できずに結局のところ就職せずフリーターになった。でもそのままドロップアウトしてアウトローの道を突き進むわけでもなく、好きな夢を追い求めるわけでもなく、半年後にや

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感情論が必要だ【雑記】

感情論が必要だ【雑記】

「宗教」だとか「○○至上主義」といったレッテルを貼られるのは気分の良いものではない。誰もそんな風には思っていないのだから。自分は至ってまっとうな中道主義者であり、フラットに、論理的・合理的に思考しているのだと、誰しもが自己認識している。

もちろんこれほど実態とかけ離れている考え方はない。人は(僕自身も例外ではなく)、歩みを進めるほどに常識という名の見えない糸に雁字搦めにされていく。そして、紐の試

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翻訳ってむずいわ【雑記】

翻訳ってむずいわ【雑記】

『労働廃絶論』の翻訳を一旦最後まで終わらせた。Discordのメンバーの方にチェックしてもらっているのだが、改めて客観的な目線で見てもらうと、僕の翻訳は粗削りであり、かつ、自己流が過ぎるのだとわかった。

そんなことを反省していると、そもそも翻訳とはなんなのかを考えさせられてしまう。

おそらく翻訳には大きく分けて2つの方向性がある。原文をできるだけ忠実に再現する原文派と、必ずしも原文にこだわらな

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幸福ってなんなんだろうなぁ【雑記】

幸福ってなんなんだろうなぁ【雑記】

この世界を裏側から操って人々を搾取し、酒池肉林の限りを満喫し、極上の幸福を味わう人物がいたのなら、この世界はどんなに簡単だったか。彼にギロチンをかけるだけで、すべては解決したのだから。

残念ながら、どうやらこの世界には黒幕は存在しない。いや、誰かにとっての黒幕は常に存在している。それはマルクス主義者にとっての資本家であり、フェミニストにとっての男であり、リバタリアンにとっての政治家であり、ネトウ

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