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日記

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2020年3月の記事一覧

2020年3月26日(木)

休暇。午前中を無為に過ごしたのち、新宿紀伊國屋を目的地に設定しつつ緩やかな散歩を敢行した。電柱と街頭の組み合わせの形状とまったく同じ枝のつけ方をしている木がその電柱の隣に立っていて、相似をなしていた。ヴァルザーの作品集④を買い、中野に戻ってまんだらけで【九龍ジェネリックロマンス】も買う。西友は入場規制がかかっており断念、断腸の思いでやや高めのイトーヨーカドーへ向かう。ものがない。これでは豚の角煮を

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2020年3月25日(水)

給料が出た。今月はともかく来月のカードの引き落としが塵積式で大変なことになっているので、今月の私は、今月の私にかなり信頼されていた来月の私に報いるために、倹約を強いられることになった。無性な不安感がやって来ていて対処に困っている。
#日記 #エッセイ #コラム #小説 #創作

2020年3月24日(火)

作り置きが可能で野菜を採取した気分に手軽になることができるものを考えた結果キャロットラペに行き着いたので業務終了後に人参を購入して作成した。にんにくを入れれば入れるだけ食べ物はおいしくなると信じている人間なので阿房みたいに投入したところ、弁当に詰めて職場で食べるのが憚られる一品が完成した。今日本で一番にんにくの匂いを放っている人参がこの家にあるかもしれない。キャロットラペという言葉は入力に慣れてい

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2020年3月23日(月)

祝日が絡む三連休というのはこれまでは大体月曜が休みになっていたので、三連休のときの、三連休それ自体に匹敵するほどの豊かさを心にもたらしてくれる残り四日でまた休み、というのが今回は発生しないので辛い。どころか、今週は土曜出勤も予定されたのでその辛さもひとしおです、というのがこの日の時点の心持ちですが、結局のところ木曜日に突発で休暇をいただくことになるし自粛の影響で土曜出勤はなくなるので、辛さの感じ損

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2020年3月22日(日)

時間があったので米を炊いた。金曜日に炊いて冷凍していた分がまだ三食分残っていたが炊き立てが食べたかったので仕方がない。冷凍庫に保管されている米の備蓄が前例のない量に到達した(六食分)。
#日記 #エッセイ #コラム #小説 #創作

2020年3月21日(土)

とても天気がよかった。洗濯をした。こんな絶好の散歩日和に外出しないやつなんているのか? という感じだった。この一週間は週末に二郎を食べるつもりで過ごしてきたが急に気が変わって別のもう少し穏やかなラーメンを食べたので相対的に健康になった。相対性理論と呼ばれている現象らしかった。揚げ葱ラーメンはとてもおいしかった。それから高円寺に向かって東に歩いていたら西に位置する阿佐ヶ谷について驚いた。杉並の住宅街

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2020年3月20日(金)

とても天気がよかった。洗濯をした。こんな絶好の昼寝日和に外出するやつなんているのか? という感じだった。堀江敏幸の【燃焼のための習作】を再読していると一日のうち半分以上が終わった。小説において緩やかさ&穏やかさの継続のみを試みることは、過激であることとほとんど紙一重であると、堀江敏幸の作品を読んでいると強く思うし、それは映画にも通ずるものがある、ということを、DVDが家に落ちていた【ライク・サムワ

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2020年3月19日(木)

三連休の前の日は休暇への高揚が前倒しで浸透してくるので仕事にならず実質四連休と見なすことができた。温暖な一日で、ここまで来ると冬物のコートを衝動的に買い足してしまうことを心配しなくて済むので嬉しい。
#日記 #エッセイ #コラム #小説 #創作

2020年3月18日(水)

今まで以上にグミに支配されている。その頼りない薄さのどこにそこまでのハードさを蓄えているのだと思わず感心してしまう【ペタグー】というグミに出会う。食感は理想の一つだが曖昧なレモン味というのが惜しまれる。コンビニでは買えないようなそれなりに値の張るグミについても調べている。酢グミというのが気になる。甘くないハードグミはいくら食べても太らないという印象をこちらに抱かせる。
#日記 #エッセイ #コラ

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2020年3月17日(火)

職場のオフィスグリコに念願のハードグミ、いやハードと呼ぶには少しハード具合が足りないけれども、それまで置かれていた軟弱グミとは訳がちがうグミが、商品名を隠す必要などまるでないので書いてしまえば【つぶグミ】が、置かれるようになった。むろん私は歓喜した、しかし40gで100円というのは高すぎるのではないか? コンビニか、あるいは安さを追及するなら薬局で買って持ってきたほうが、量的な観点からも選択肢とし

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2020年3月16日(月)

職制の定期人事異動が発表された。他人事として眺めているぶんにはこの手の催しが好きだったし、今年は完全なる他人事を貫くことができた。相対するユーザ部門の職制が変わりそうなメンバーは、物腰の柔らかさだけをひたすらに望んでいた。先週の金曜日付けで退職予定で挨拶まで済ませていた方が突如復活した。某ウイルスの影響だった。いただいた定番の洋菓子を複雑な気持ちで食べた。平日としては異例の、きんぴらの作り置きが敢

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2020年3月15日(日)

【A子さんの恋人】の最新刊を読む。A子がA君に行くのかA太郎に行くのかそれともどこにも行かないのかという三角関係の行方が気になる、という楽しみ方はあまりできていないが絵柄と演出と(主に悪口の)台詞がとても好きなので、つまりずっと読んでいたいということなので、次の巻で終わるのは悲しかろう。お金がないので悩んだ末に冬目景の画集とアートグラフを売るも思ったより安い。今この瞬間の冬目景に対する思い入れ、と

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2020年3月14日(土)

隠遁生活してるといっても 住まいは山に入ってすぐのとこなんです 
隠遁生活してるといっても 住まいは山に入ってすぐのとこなんです 
でも精神だけは 深遠なゾーンにいるんです

書店でちらっと立ち読みしただけの、岡田利規が翻訳した【卒塔婆小町】の出だしが頭から離れない。近いうちに買うことになるだろう。町田康のこぶとりじいさんが有名な本シリーズだが、岡田利規の超口語訳も負けじと面白そうな予感がある。雪

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2020年3月13日(金)

課長主催の昨日の会議を受けた今後のアクションを擦り合わせる会が予定されていたが突如中止になった、とあるベテランの名物SEの行き過ぎたべらんめえ口調がユーザー部門の怒りを買い課長がその火消しに巻き込まれたためだった。狭い会議室で怒号が飛び交っているのが漏れ聞こえてきて、私もそのフロアにいるほかの人間も自分とは無関係の火を見るのが好きだったので笑っていた。そういう火を眺めるのを最も楽しみにしている後輩

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