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不安になっていい by星野源さん

本当は新年一発目の記事は、2024年に期待を込めて明るい何かを書こうと思っていたのですが、そうは言っていられないことが起こったので、今の気持ちを正直に書こうと思います。


2024年のお正月は、「あけましておめでとう」とはとてもじゃないけど素直に言えない1日でした。

能登半島での大きな地震。
そして、羽田空港での飛行機事故。

お正月だったからなのか、普段の何倍も「どうして?」という思いが拭えません。



災害や事故によって、描いていた未来と真逆の、想像を絶する現実に直面している方々が今たくさんいる。
現地にいるわけではないわたしですら、ニュースを見ると心が同期してとても苦しいです。
1人、また1人、死者数が増えていく。その1人には語りきれないほどの今までがあって、未来もあったはずなのに。

どうか、1人でも多くの命が助かって欲しいと祈ることしかできません。無力で苦しいです。



同じ気持ちを抱えている人がいました。
星野源さんです。
以前の記事でも紹介しました。


2024年の1月2日に放送された星野源のオールナイトニッポンを聴きました。
この日はもともと事前に録っていたものを放送する予定だったのですが、能登半島での地震を受けて急遽生放送に切り替えてくれて、源さんの生の声で、リスナーたちの今の気持ちを届けてくれました。

被災した人たちの生の声。
いつも出てくる名物リスナーのくだらない面白い声。
普段と変わらない源さんの笑い声。
普段と変わらず不安に寄り添う源さんの優しい声。
言葉では表せない、かけがえない、不思議な空間にいるような気持ちになります。

radikoやSpotifyで聴けます。


源さんは放送中、いろんな人に寄り添いながらこう言います。

「不安をはねのけようとすると苦しい。
けれど、不安だなあと思う時間を共有することで軽くなったり、同じ思いがある人がいることがわかることでその時間を生きれたりする。
だから不安でいい。不安になっていい。一緒の時間を過ごそう」

「僕にいまできることは、ラジオで話すこと。
それで少しでも元気になってくれたなら、ありがたい」

「ラジオの一回の記憶って、一生残る。
一緒の時間を過ごすって、なかなかできないこと。
一緒に過ごした時間を忘れないように、今日も明日も生きていきたい」


なんてすごい人なんだろう。
「不安になっていいよ」という言葉は、被災はしていないけれど、いつも不安になってしまうわたしのことも救ってくれたような気持ちがしました。

noteを昨年の11月ごろにはじめて、たくさんの人たちと同じ気持ちを共有できました。
いろんな方々から、あたたかい言葉や安心や勇気をもらった経験があったからこそ、源さんのこの言葉はすごく心に沁みました。
その通りだなぁと思いました。


安心や笑顔や勇気を、このたった2時間でたくさんの人に届けてくれた源さんに、ありがとうと伝えたいです。

わたしもnoteやいろんな場所で、やっとあらわになってきた自分の気持ちを表現していきたい。
そうして出会った同じ気持ちの人たちと、一緒にぽてぽて生きていきたいです。2024年も。

今不安を抱えているたくさんの人たちが、少しでも早く安心できますように。

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