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コーヒー豆は、朝日よりも午後の日差しの方が美味しくなるらしい。

一般的に、コーヒー豆は標高が高くなるほど、高品質な豆に育つとされていますが、ただ標高が高ければ美味しい豆ができるというわけでもなく、他の要因も探った研究がいくつもあります。


今回は日当たりがコーヒー豆の味や品質に与える影響について、行われた研究についてです。
Association of Altitude and Solar Radiation to Understand Coffee Quality


コーヒーの名産地であるブラジルのミナスジェライス州で、アラビカ種のカトゥアイのコーヒーの木を使って実験が行われました。


実験内容としては、標高(950m/1050m/1150m)・日当たり(朝日が当たるエリア/午後の日差しが当たる場所)・精製方法(湿式/乾式)の組み合わせで、


それぞれが、官能特性やコーヒー豆の欠陥についてどういう結果になったのかを調べたものです。ちなみに官能特性についてはSCAの方法に準拠してSCA認定の評価者7名によって実施されています。


結論から言うと、午後の日差しが当たる標高1150mで乾式の精製方法がダントツの官能プロファイルを示していました。

引用元:Association of Altitude and Solar Radiation to Understand Coffee Quality

※ABが湿式、CDが乾式です。
※ACが朝日、BDが午後の日差しです。


標高 × 日当たり × 精製方法の3種類の変数がありますが、今回は標高・日当たりの2つに着目します。(CDの乾式のみを見てください。)


明確なのは、「標高が高い場合は朝日よりも午後の日当たりの方が高品質な豆ができる。(Cの緑グラフとDの緑グラフを比較してみてください。)」ということ。


明確とまでは言えないものの、次に言えそうなのは、「標高が低い2つは、朝日でも午後の日当たりでもそんなに変わりない。(Cの赤青グラフとDの赤青グラフの面積に、あまり差はありません。)」ということ。


かなり労力がかかるので現実的ではないですが、CUP OF EXCELLENCEに選出された農園の斜面を把握して、どんな日当たり条件なのかなど考察してみるのは面白いのかもと思いました。(朝日が当たる場所がほとんど選出されていなければ、午後の日差しが好ましい日当たりと言えそうです。)


規模の大きな話にはなりますが、コーヒー農園の購入を検討されている方であれば、そのあたりを調べてみるのもありかもしれません。

最後に

KaffalogというWEB版コーヒーノートのサイトを友人と運営しています。飲んだコーヒーの焙煎豆情報やレシピに関する記録を投稿ができ、他の人の投稿も見られるサイトです。

その中から過去に飲んだコーヒーについてご紹介。

本日の焙煎豆の評価


◆記録投稿した焙煎豆
店名:PASSAGE COFFEE
焙煎豆:Ethiopia

◆一言
美味しいコーヒーに多い、黒糖っぽい風味を感じるコーヒーでした。

◇ナカジマの評価

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