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『ベートーヴェン捏造 - 名プロデューサーは嘘をつく』が文庫になったので主要キャラクター紹介をします!

はじめての本を出版して1年が経った

という記事を書いてはや4年……
その本がめでたく文庫になりました~!!

とにかく、ちっちゃい。とにかく、かわいい。
孫ができた気分。
栗原康さんの解説も最高です。

『ベートーヴェン捏造  名プロデューサーは嘘をつく』
かげはら史帆 河出文庫 2023年11月7日刊行

音楽史上最大のスキャンダル「会話帳改竄事件」。宮部みゆき氏絶賛の衝撃的歴史ノンフィクション!、待望の文庫化!
現代に語り継がれるベートーヴェン像は、秘書により捏造されていた!? 「会話帳改竄事件」の真相に迫る、衝撃的な歴史ノンフィクション。「会話帳」とは、聴力を失ったベートーヴェンが周囲の人とコミュニケーションを取るために用いた筆談用ノートのこと。
100年以上にもわたり多くの人々を騙し続けた「犯人」の名は、アントン・フェリックス・シンドラー。音楽家でもあり、誰よりもベートーヴェンの近くで忠誠を誓い、尽くした人物である。なぜ、何のために彼は改竄に手を染めたのか? 音楽史上最大のスキャンダルの「犯人」・シンドラーの目を通して、19世紀の音楽業界を辿る。音楽ファンもミステリーファンも絶賛した名作がついに文庫化!


11月中は店頭にしっかり並ぶと思いますので、河出文庫コーナーに足をお運びいただければうれしいです。
なんかものすごいポップで展開してくださってるお店もあるようです……。

男同士の嫉妬!憧れ!諦め!闘争心!てんこ盛り!

というわけで、このたびの文庫版刊行を記念して、本作に登場する主要キャラクターを紹介してまいります。
いうまでもなく全員が実在の人物です!

主要キャラクター紹介(著者バイアスあり)

アントン・フェリックス・シンドラー

晩年の写真。改竄が後世でバレるとは思ってもいない顔

本作の主人公。
ベートーヴェンの秘書であり、本作のメインテーマである「会話帳改竄事件」の犯人。
1795年、現在のチェコの田舎町に生まれる。トレードマークは丸眼鏡。音楽を愛する優等生として少年時代を過ごし、晴れて東京大学文科一類ウィーン大学法学部に入学するが、折しもちょうどその頃に安保闘争ナポレオン戦争の調停会議であるウィーン会議が開催。田舎育ちの純朴な青年は時代の波に巻き込まれ、その挙げ句に大作曲家と運命的な出会いを果たしてしまうのだった……。

ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン

限りなく実物に近そうなあまりイケてない肖像画

言わずと知れた大作曲家。
1770年、現在のドイツ・ボンに生まれる。20代はじめからウィーンに移住し、最初はピアニストとして、のちに作曲家として大成する。若い男をナンパして自分の使い走りにするという悪癖の持ち主で、リース、シンドラー、ホルツなどを惜しみなくこき使った結果、男同士の嫉妬!憧れ!諦め!闘争心!てんこ盛り!な事態を招いてしまう。
20代の終わりから聴覚に異常をきたし、40代後半から筆談用ノート「会話帳」を使い始める。

カール・ホルツ

前から思ってたけど今井翼さんに似ている

ベートーヴェンの秘書。
1799年(98年説あり)生まれのウィーンっ子。役人として働きながらアマチュアのヴァイオリニスト兼指揮者として活動。金髪碧眼のイケメン+陽キャ+最強コミュ力+大食い体質を駆使し、ベートーヴェンの心を実力で鷲掴みにする。会計課で働いているので算数にも強い。ヴァイオリンもうまい。お金持ちの彼女がいる。これ、シンドラー勝ち目あるの……?(ない)
情に厚い側面もあるが、陽キャなのでたまにベートーヴェンのことを忘れてしまう。

フェルディナント・リース

推しなので肖像画の選択に10分迷った

ベートーヴェンの愛弟子(その1)。
1784年、ベートーヴェンと同郷のドイツ・ボンに生まれる。10代の頃にウィーンに出てきてベートーヴェンからピアノを教わり、ピアニスト、作曲家、指揮者として大成する。ベートーヴェンから愛されたという圧倒的な自信とナチュラルボーンな自己肯定感の持ち主。まだ30代前半だった頃のベートーヴェンのヤンチャ系エピソードを持ちネタとしておもしろおかしく吹聴してしまい、シンドラーの怒りに火を付ける。
ちなみに著者の推し。リースに興味を持った人は『ベートーヴェンの愛弟子 - フェルディナント・リースの数奇なる運命』も読んでね!


カール・チェルニー

この肖像画かわいいから好き

ベートーヴェンの愛弟子(その2)。
1791年、ウィーンに生まれる。9歳ごろにベートーヴェンの弟子になりピアノを教わる。その後はピアニスト、作曲家、ピアノ教師として活動。
教職に身を捧げヨーロッパ随一のピアノ教師として名声を集めている一方、ピアノの演奏もめちゃくちゃうまく、シンドラーにとってひそかな憧れの存在。だが、ピアノの魔術師ことフランツ・リスト少年を育成したことにより、シンドラーから敵認定されるのであった……。
ちなみに今日では「練習曲の人」って思われてるけど素敵な曲いっぱい書いてます。ピアノ・ソナタとか聴いてほしい。


フランツ・ゲルハルト・ヴェーゲラー

ラインラントきってのインテリジジイ

ベートーヴェンの長年の友人。
1765年、ベートーヴェンと同郷のドイツ・ボンに生まれる。ハイパー頭脳の医師でありラインラントの名士。ベートーヴェンとは共に青春を過ごした仲だが、微妙な三角関係状態にあった女性エレオノーレと最終的に結婚し、その引け目を抱え続けている。
ベートーヴェンの友人であるとともにリースとも仲が良く、共謀してベートーヴェンの伝記的覚書を執筆し、シンドラーを追い詰める

カール・ヴァン・ベートーヴェン

はじめて見たとき女の子みたいでびっくりしたよね

ベートーヴェンの甥。
ベートーヴェンの弟カスパル・カールの死後、ベートーヴェンが力ずくで手元に引き取ったものの、クソわがままな伯父の横暴に耐えられるわけもなく関係が悪化。その結果として悲劇が起きてしまう。
ベートーヴェンの世話を焼いたり愛想を振りまいている秘書たちをどこか冷めた目で見ているところもあり、シンドラーのことをキモいと思っている。


こんなゆかいな仲間たちが織りなす男同士の嫉妬!憧れ!諦め!闘争心!てんこ盛り!なノンフィクションです。ぜひぜひ読んでね!

京都で本書関連イベントがあります

11月25日、京都のとっても素敵な会場にて読書会イベントを開催予定です。
『ベートーヴェン捏造』関連のイベントは、東京都内ではもう4、5回くらい行ってきましたが、関西では初めてです&最初で最後かもしれません。
よろしければぜひ足をお運びください!

2023年11月25日(土)
19:00開演(18:30開場)

場所:カフェ・モンタージュ

・レクチャー「ベートーヴェン捏造」
・読書会「"芸術家"が出来上がるまで」