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発達障害持ちがオープンにして外資系企業で働くこと

発達障害持ちのぶた野郎です。
この状況でも楽しく生きていきたいこの頃。
私の今までの人生ゲームの過程は、

  1. 大学在学中にドイツに留学

  2. そのまま大学院に進学

  3. 海外で研究する予定がコロナで中止

  4. プー太郎になっていた時に家具屋でバイト

  5. 一念発起して就活、就職先を見つける

  6. 外資系企業のバックオフィスで働いている ←イマココ

です。機密保持契約を結んでいるので会社の詳しいことは話せないのですが、今のところゆっくりコツコツ働かせてもらっています。(イレギュラーな業務があり残業は多めですが…)

もともと就活をしていた時に留学の経験や、海外の文化やサービスを日本にアジャストしていく仕事に興味があり、なんとなく「本国とのやりとりもできる小さめの外資系企業で働きたいなあ…」と思っていました。
このご時世でしたがアメリカ系の外資系企業に障がい者枠(入ってみたらそんなものはなかった)で運良く採用されました。

障害者雇用で外資系企業を選択することについての情報が少なかったので、今どんな感じで働いているのか、その特徴・概要を書いてみます。お役に立てれば幸いです。ちなみに私の職場は、日本に進出してからだいぶ経っている外資系企業です。
北米系、ヨーロッパ系、アジア系と会社によっても特徴は千差万別なので自分のところを例としてあげます。

障がい者用に用意されている仕事がない

外資系企業の求人票でよく見るのが「オープンポジション」という文字。これは候補者の能力を見てそれに合ったポジションがあれば採用、もしくはあらかじめ仕事は指定せず、候補者によって決める採用方法です。
障がい者と言っても任される仕事はバラバラです。なのでいわゆる障がい者枠として採用されるかはその時のヘッドカウント(採用できる人材の数)の量、ヘッドカウントが存在する部署によって異なるので運が強いところもあります。
その分自分がやりたい仕事がマッチングできる機会も多いと思います。
私は特にやりたい仕事がなかったので採用の方に言われるがままに今の部署に入りましたw

ちなみに一番多いのが部署についてサポートをする業務かと思います。

障がい者と健常者の垣根が低い

これは働いていて思ったことです。特に私は発達障害で苦手なこともありうっかりミスも多いのですが、良くも悪くもそれの対策は自分でして、求める配慮も自分から伝える感じです。
ただ配慮を求めたりミスがあることで評価が下がるということはなかったです。実際きちんと昇給しています。

いわゆる健常者がマジョリティですがその健常者も体調が悪ければ普通に休んだりリモートで働く、私用(病院、役所の手続き、介護)で中抜けする、自分がして欲しい配慮(障害ではない)は伝えるなど、なんとなく障がい者と健常者のギャップのようなもの?が薄いとは感じました。

外資系企業はパフォーマンスを維持していれば、自分の好きなようにしていいという傾向が強いです。私もオフィスに大好きなコオリッポ(ポケモン)のぬいぐるみを置いていたり、イヤホンをつけながら作業したりしています。

その分配慮を主張しないと障害者といえどもどんどん仕事が増えていって、残業が多くなったりマルチタスクになったりします。
自分は残業は平気なので時間をかけてじっくり取り組んでいます。

給与レンジが高い&休みが多い(逆にそれ以外の福利厚生は少な目?)

これは一般の雇用でも通じるのですが、給与レンジは日系企業と比べて高めの企業が多いです。逆に就活をしていた時、日系企業の障がい者枠の給与が一人暮らしができないぐらい低すぎてびっくりしていました…(賞与を含めればそこまで変わらないかと思いますが)

そして休みも多いです。有休とは別に傷病休暇(シックリーブ)が与えられ、通院の半休はそれを使っています。そうしなくてもフルフレックスなので調整すれば休まなくても大丈夫です。

逆に給与や休暇以外の福利厚生はほとんどなく、住宅手当や地域手当といったものもないです。(残業代はもちろん出ます)
後大企業によくある保養施設や従業員持株会などもないです。

ただ、日系企業の障がい者枠は大体契約社員スタートなので、福利厚生が受けられなかったり賞与がもらえないパターンが多いので最初のうちはほとんど変わらないかなと思います。

クビにされやすい?

よく外資系企業で聞くのは解雇されやすいということです。実際に企業によっては従業員を解雇するためのプログラムもあります。自分のところもあるかは分からないですが、人の流動性は高い方かと思います。
あくまでも日本なのですぐに整理解雇はできないですが、結構転職に抵抗がない人が多いのでそれが高い離職率に繋がるのではと思います。

うちの障がい者の人は逆に長く働いている方が多いなという印象です。(自分の感想)

英語は必要?

今の自分のポジションは翻訳や本社とのやりとりなどに英語をかなり使うので、必要なのですが、他で働いている方を見ると英語を使っていない方がほとんどです。会計の知識を使っている人や、ファシリティマネジメントとしてオフィス什器の管理をされている方など様々な仕事があります。
英語はその中のあくまでも一つでしょうか。

仕事は大変?

アメリカ系企業は中途採用も多かったり、研修もOJTが中心となるのでかなり仕事が属人的になりやすいです。
新人の私でも、社内で自分しかできない仕事もあります(汗)

後日系企業と比べてヘッドカウントが厳しく(少人数になりやすい)、その点ではハードワークになりやすいのかなと思います。

ただ、発達障害のように配慮をもらえたら複雑な作業もできる人や、専門的な仕事がしたい場合には向いているのかなとも思います。
あくまでもコンプライアンスの採用というよりは、ダイバーシティ枠で仕事も利益に貢献することが求められるので…

働いていて大変だと思うこともたくさんありますが、それはまた書いていきたいと思います。まだまだ発達障害や精神での就労は難しく思われているので、ライフハックなども発信したいです。

神楽坂養豚場


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