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拝啓、一年後の私へ。ふがいない、わたしより。

蔵前に、《自由丁》というお店がある。
そこでは、一年後に届けたい手紙を書くことができる。
送り先は大切な誰かでもいいし、一年後の自分でもいい。さらに、誰宛でもない手紙を書くのもいい。

もし一年後に届く手紙を書くとしたら、誰に宛てて書きたいだろう?

わたしは、一年後の自分に向けて言葉を綴った。

というのも、私が自由丁を訪れたその日は、20代最後の誕生日だったから。30代になったばかりの私に、取り留めのない言葉を贈った。

思えば28歳は慌ただしかった。

転職先の内定が出たのが、誕生日の2日後。
その後、入社予定の会社が統合されて別会社に入社することに。
入社前に面談などは行ってもらえず、給料は新卒と同じ額。けれど、求められるのは中途採用らしい仕事。
未経験者なのに業務を丸投げされて、半年間奮闘するもうつ発症。

9月以降の記憶なんて、一切持ち合わせてない。

よく戦ったと思う。がんばった。
そして、本当はまだ戦える。
でも、逃げることを学ぼうと思う。上手な逃げ方を知ることも、“成長”と言えると思うの。

この一年、楽しいことを詰め込むことはできなかったけど。ここまで痛い経験をしたのは初めてだったから、学びは多い一年だった。

ありがたいことに、同僚で尊敬できる人もいる。

出来るようになったこともあるし、苦手だとわかったこともある。

クライアントワークをしたことがなかったし、チームワークで仕事をすることもなかったから、社会人として足りない部分も見えてきた。

次の場所で活かせることをたくさん見つけられたから、今の場所は自分の“足りない”を発見するために行き着いたんだと思う。

30歳になる前に大人として必要なことを学べてよかった。

いまの場所にはいたくないけど。
居続けられる場所でもないけど。

28歳の私へ、この4ヶ月間は業務時間外の労働時間が100時間を超えてましたね。お疲れさま。
29歳の私へ、いまの働き方は過労死ラインをオーバーしているので、早く逃げて早く自分の人生を歩んでください。
30歳の私へ、プライベートと呼べる時間を手に入れられていますか?

人生が好転してるとうれしいな。

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