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【骨格筋】棘上筋の解剖学


棘上筋の解剖学

この記事は棘上筋の解剖学的知識のアウトプットを目的としています。
解剖学初学者の方への小さな助けになれば幸いです。

今回は棘上筋の情報をまとめました。


基本情報


概要

  • 棘上筋は回旋筋腱板(ローテーターカフ)の筋肉です

  • 僧帽筋の深部に存在するインナーマッスルの一つです

  • 棘上筋はローテーターカフの四つの筋肉の中では機能上、
    最も重要な筋肉と言われていますが、同時に最も傷害を受けやすい筋肉でもあります。

  • 背部からみると羽根状の扁平のような筋に見えるが、筋腹は厚く、中央には腱が上腕骨頭へと走っています


(引用:ヒューマン・アナトミー・アトラス(Visible Body)より
側面から
(引用:同上)

起始

  • 全ての棘上窩

停止

  • 上腕骨大結節


起始停止
(引用:同上)


上方から
(引用:同上)

支配神経

  • 肩甲上神経
    (C4~C6)

(引用:同上)

血液供給

  • 肩甲上動脈

(引用:同上)

機能

  • 腕の外転(三角筋の補助)

  • 関節窩上腕関節を安定化


腕の外転
(引用:同上)


メモ

  • 肩関節の安定性を保つ作用を持つ筋肉でもあります。
    棘上筋の腱はしばしば肩峰と上腕骨頭に挟まれて損傷する(インピンジメント症候群)ことがあります。

  • インピンジメント症候群とは主に棘下筋(きょっかきん)、小円筋(しょうえんきん)の筋力低下により上腕骨の位置が上方にずれてしまい、棘上筋腱が肩峰(けんぽう)や烏口肩峰靭帯(うこうけんぽうじんたい)に挟まれ
    腱が圧迫されてしまった状態をいいます。

  • 棘上筋は運動動作においては三角筋(中部)とともに肩関節の外転動作に関与しますが、棘上筋は骨頭中心からの距離が非常に短いため外転としての作用は三角筋ほど強くはありません。

  • むしろ棘上筋は肩関節を外転させるときに上腕骨の骨頭を肩甲骨の関節窩に引きつけておくという『支点形成力』の発揮に大きく貢献しています。

まとめ

今回は棘上筋を解剖学的に紐解きました。


他にも筋肉別に記事を書いておりますのでよければご覧ください。
少しでもお役に立てますと幸いです。


参考

https://visual-anatomy-data.net/muscle/detail_010.html

https://funatoya.com/funatoka/anatomy/A04/A04_6.html#A04_6_02_006

https://www.kinken.org/k11420.html

https://muscle-guide.info/supraspinatus.html

https://kinniku-no-hanashi.com/2018/02/26/kyokujyoukin/

https://www.youtube.com/watch?v=opUJ5X6g_kI&list=PLyL_ly572nTPFIE3jgJPKN6yO7OlOXwvU&index=17

https://www.youtube.com/watch?v=ynPVvOHhXyM








引用

ヒューマン・アナトミー・アトラス(Visible Body)





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