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小学校の黒歴史~いじめと虐待~|前編



僕は昔を思い出さないように生きている。

昔のことを思い出すと悲しいような寂しいような気持ちになる。

だけど、こないだ見つけた小学校の教科書、少し開くと小学校時代を思い出した。

一番思い出したくない小学校時代を。



僕は保育園の頃から身体が小さく、小学校でもそれは変わらず整列する時はいつも腰に手を当てていた。

身体が小さかった理由は簡単で、食べることが好きじゃなかったからだ。

家族には「骨川筋衛門(ほねかわすじえもん)」という皮肉ったあだ名をつけられていたが、意味が分かっていなかったのでへらへらと喜んでいたと思う。


そんな僕は、自慢ではないが小学校の頃は可愛い顔の少年だったので、嫉妬され、いじめの標的になっていた。

「キャアァァァァーーーーーーーーーーーー!」
「めっちゃ可愛いーーーーーーー!」
「小学校の時に自作した写真立てに好きでもないナスを彫ってるとことかしぶいーーーーーーーーーー」(客席の歓声)



間違えた。

家が貧乏で築100年を超えるボロ家に住んでいたことがいじめられていた原因だった(昔のことだから間違えることもあるよね)。


基本的に僕をいじめていたのはリーダー格の、I君。

生粋のいじめっ子だったI君は、毎日我が家の玄関を開けて

「ビンボーにーーーん!!!」

と大声で叫んで扉をピシャリと閉めて帰っていくのがルーティーンだった。

今の時代ならSNSで拡散すれば一発で仕留められるのだが、この頃はポケベルとかいう板しかなかったのでそんなことはできなかった。


当時おばけと戦うのがかっこよくてどちゃくそえっちなぬ~べ〇が好きだった僕は

「Iめ、孫の代まで呪ってやる。」左手ぺろり

と毎日ぶつぶつ言いながら紙にわら人形を描いてくぎを打ち続けるような根暗な子供に育っていった。


だが、Iからのいじめは突然終わった。

僕が下校途中、Iが後ろから話しかけてきた。

I「おい、ビンボーちび。こっち向けよ」

僕は振り向いた瞬間、Iに顔を木材で殴られた。

下唇が裂けて生暖かい血がぼたぼた服と手に滴るのを感じながら僕は意識を失った。


目が覚めると僕は家のベッドに寝転がっていた。

片親のIがIの母と一緒に謝りに来ていた。


恐らくIの母に怒られたのだろう、Iは泣きながら

I「カイゴくん、ごめんなさい」

Iの母親も続けて

I母「カイゴくん、本当にごめんなさい。また一緒に遊んであげて」

と申し訳なさそうに頭を下げていた。


鬼の左手がうずいたが、僕は許すことしかできなかった。

なんだか、いじめっ子が泣いているのを見るのは気分が悪い。

いじめっ子は常に恨まれる対象でいなければいけない、人間らしさを出すのはずるいじゃんか。

こんなことを考えたのを覚えている。

次の日からいじめはなくなった。


しかし、小学校時代が辛かった理由はもう一つある。

生まれてから高校まで受けていた家庭内暴力だ。



後編へつづく


~~~~~~~あとがき~~~~~~~

ぬ~べ〇って当時めちゃくちゃ人気だったんですけど、ほとんどの男の子はこの漫画で性に目覚めたと思います。

僕はおっとりした女の子が好きでした(名前は忘れた)。


ですよね!?




実際いじめってめっちゃ辛かったです。

自殺する人の気持ちが僕も分かります。

恥ずかしくて誰にも相談できないし、怖いし、明日は何されるんだろうって考えたら寝ることもできなくなります。

僕でよかったら話聞きますからなんでも話してくださいね。



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