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介護現場から 〜「全ては愛なんだ!」〜

こんばんは!ikedaです!

ちょっと恥ずかしいタイトルをつけてしまいましたが、印象に残った言葉なので思い切ってのせてみました。

以前、人間関係や世界情勢について話をしているときに、パートナーが言った言葉です。

「すべては愛なんだよ。愛があれば何も問題はないんだよ。」

どんなテーマ、関係性においても相手への尊重の気持ちや思いやる気持ちを忘れないことが大切だと言うことです。それをざっくりですが、一言で表すならば「全ては愛なんだ!」という事らしいです。

「愛」なんてさらっと言えることに驚き、心がこそばゆくなりながらも、言葉には妙に納得。
相手に伝える言葉として使わなくたって、自分は気恥ずかしくて口にするのも躊躇ってしまいますが。。

でも、本当に大切なことだなと感じ、それは介護現場にも繋がることがあると感じました。

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余暇の時間、ご利用者が日頃思うことを教えてくれました。

「忙しいんだろうけど、何も言わないでお茶とかポンッて置いて行く人いるよ。あとは味噌汁もお茶もごはんも冷たーいときもあるよ。ぬるいってんじゃないんだよね、もう冷たーいんだよ。そういう時にね、この人(職員)は家でどうしてもらってたのかなって思うんだよ。こういう事にどう思うのかなって。。でもご飯に、お風呂に、昼寝付き!贅沢言えないね」

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介護施設での生活支援は、毎日の流れがだいたい決まっていることにより、落ち着いた生活リズムに繋がる良い面もあると思います。

しかし、また逆に単調になりやすく流れ作業になりやすい傾向にあるな、と感じます。

支援にあたる前の行動、考え方のベースはシンプルに「人として」という部分に尽きると思いました。

ご飯が冷たいことに何も思わないから人としてダメという話ではありません。

ただ、冷たいよりもあたたかいご飯を出したら美味しいだろうな等、強く意識せずとも自然と行動に繋がるような思考のベースは、心根の部分から来る気持ちだと思いました。

例えば、お茶を出したときに「熱いので気をつけて飲んでくださいね」や、お風呂場で「滑るから足元気をつけてくださいね」など、さりげない一言もリスク回避に繋がっていると思います。

それは支援方法を考えたり、少し専門的な事を介護職として学んでいくというよりも、相手の立場になって接する気持ちから来る部分も大きいと感じます。

当たり前のことですが、ケアの対象は人なんだと。。
大事な事だけど、業務遂行を意識する上でこの意識が二の次になっている事も多々あります。

だからこそ、ご利用者の話を聞いた時に、ご飯が冷たいことに対しての不平不満ではなく、職員が日頃周りからどうしてもらっているか、その事に対して何を思うのか、思いを巡らせていることに胸を打たれました。

言われるがままにご利用者の意を汲む事は支援とは異なりますが、そういう視点ではなく、様々な場面でちょっとしたことを意識していきたいと感じました。

いつだって明るく「今日は何時まで?頑張ってね」と声をかけてくださる多くのご利用者に、背中を押してもらっています。

自分も人として気持ちの良い一言がかけられるように、気遣いができるように、介護職としての学びもそうですが、人間性も磨いていきたいと感じました。

相手に関心を持つ、自分から歩み寄ってみる、考えてみる、そんな愛を持った人になりたいな、と感じました。

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