交換日記@ケアの現場から

介護職員ikedaと介護ジャーナリスト小山朝子の交換日記📖交流会『ケア現場の想いを繋ぐ…

交換日記@ケアの現場から

介護職員ikedaと介護ジャーナリスト小山朝子の交換日記📖交流会『ケア現場の想いを繋ぐ会』活動中。会の呼びかけ人ikedaが日々の思いを発信。ケア現場で今起きていることなどをリアルに綴り、現場の想いを繋いでいく

最近の記事

祖母の介護施設見学 〜外からみた介護現場〜

こんばんは ikedaです 暫く更新が空いてしまいました。 年明けから働いている施設でコロナが蔓延し、毎日が目まぐるしく過ぎ去りました。 また、急な人事異動が重なりフロアの状況も様変わり・・あっという間に年明けから3ヶ月も経っていました。 先日、私の祖母が入所を検討する施設見学に同行する機会がありました。 なかなか他の施設を見学できる機会はないので、家から近かったこともあり、父と母と仲介の担当の方と一緒に行かせてもらいました。 お風呂場を見せてもらうと急にホッとしてし

    • 介護交流会、初イベント報告🎉

      こんばんは!ikedaです! 神奈川発!ハイブリッド型 ケアラーズカフェ 無事、イベントを終えました🎉 1週間前から緊張してなかなか寝られず・・ 当日もドキドキで迎えました。 そして、無事終了。 皆様に感謝の気持ちで胸がいっぱいになりました。 今も参加者の皆様、ゲストでお話に来てくれた「どりいむ」の割田ご夫婦、アドバイザーとしてご参加頂いた株式会社ウエルビーの青木さん、イベント開催に際してお力添え頂いた方々に感謝の気持ちでいっぱいです。 会終了後、対面開催の仲間と懇親

      • 介護現場から〜「ケアをするときに大切にしていること」〜

        今月末のイベントの交流会テーマは 〜「ケアをするときに大切にしていることはなんですか?」〜 とても初心を思い出します。 20歳で飛び込んだ介護現場、最初の勤め先は有料老人ホームでした。 職員は自分より遥かに歳上の先輩方が多くいました。 介護職として知識や経験がないぶん、小さなことにもたくさんの違和感を感じる事がありました。 たとえば、ご利用者を「〜ちゃん」付けで呼んだり、余暇の時間にフロアでずっと傾眠するご利用者などです ご利用者に「すみません、うんちが出たよう

        • 介護現場から〜貢献できていると思える現場づくり〜

          こんばんは、ikedaです 勤務初日に、職員が半分辞めてしまう事実を知りましたが、その後わたしは変わらず勤めています。 人員不足のフロアから、人員不足のフロアへと異動があり、どこも現場はバタバタ。 今わたしが所属するフロアは、急遽配属された主任以外がパートという立場です。 引き継ぎも申し送り事項も、充分になされずに人が変わったため、手探り状態で進めています。 わたしはまだ入ったばかりですが、離職率が高いという事は、既にいる職員からすると納得のいく事実らしいです。 辞

        祖母の介護施設見学 〜外からみた介護現場〜

          🍂2023年11月26日介護イベント開催🍂

          こんにちは、ikedaです 前の記事で、特養へ再就職したことを書きました。 続きの話は、また次回に書きたいと思います。 休息中に、介護現場にまた戻ろうと思えた介護交流会での活動について、今日は記録したいと思います。 〜〜 去年の夏に、介護現場で感じる日々の想いを形にしたいと思い交流会をつくりました。今では「ケア現場の想いを繋ぐ会」という名前がついています。 忙しさと、理想の介護ケアとのギャップに悶々する日々のなかで、事業所や職種を超えた仲間と繋がりたいと始めました。

          🍂2023年11月26日介護イベント開催🍂

          〜特養へ再就職〜勤務初日の衝撃『2週間後に職員半分辞めちゃうんですか!?』

          お久しぶりです、ikedaです 引っ越しを機に、前職の特養を退職してから2ヶ月間、以前よりもゆっくりと過ごしました。 社会人には当たり前のようですが、常に今をこなしながら先々に頭を使い、駆け足の日々を過ごしてきました。 退職してできた時間と気持ちの余裕が、突然の虚無感のように渦巻く時もありました。 しかし、余裕ができたことで、今までの仕事の経験や、ご利用者との関わりを丁寧に振り返る事もできました。 その結果、今は学びある素敵な時間だったと思い返すことができています。

          〜特養へ再就職〜勤務初日の衝撃『2週間後に職員半分辞めちゃうんですか!?』

          介護現場から 〜自分もケアの対象だったんだ〜 わかっていたような忘れていたような

          こんばんは、ikedaです。 7月末で、働いていた特別養護老人ホームを退職いたしました。 引っ越しがバタバタと決まり、私生活の準備をしながら、仕事ではお看取りからまた学ぶ事が多くあったり。。 ご利用者と別れの挨拶をするなかで、感謝とまた無力さも感じながら去りました。 忙しなくもう8月。 派遣として3年、正社員として2年、合わせると約5年もいたのかと振り返ります。 言わずとも互いにこの挨拶が最期の挨拶だと感じながらも、ご利用者は最大の励ましで送り出してくれました。

          介護現場から 〜自分もケアの対象だったんだ〜 わかっていたような忘れていたような

          介護おしゃべり交流会 〜日々の想いを共有しよう〜

          先日は介護おしゃべり交流会(zoom)でした。 介護に関する採用のお仕事をされている方、介護職の方が集まりました。 テーマ型の交流会を何回か開催しましたが、フリートーク型は初めて。どんな感じになるのだろうか?と少し不安もありましたが、参加者の皆様のあかる〜く、ゆる〜い感じに終始助けられました。 介護の担い手が少なくなり、介護職の入り口はますます広くなっていますが、実際に未経験の方が介護現場に飛び込むには大きな壁があるようです。 求人側が介護業界の敷居を低くために様

          介護おしゃべり交流会 〜日々の想いを共有しよう〜

          介護現場から呟き『事件は会議室で起きてるんじゃない!現場で起きてるんだ!』

          お久しぶりです。ikedaです! 懐かしい。踊る大捜査線で、織田裕二さん演じる青島が、会議室の幹部に向けて言った名ゼリフです。 この1ヶ月ほど、職員の体調不良が続き、カツカツで現場を回しています。 上層部と現場の温度差、認識の違いを日々感じるなかで、このタイトルがぴったりだと思ったのでつけてみました。 お食事は基本的にリビングに集まって召し上がります。ベッドや車椅子上で食事介助をする方もいます。席を立ち「家に帰るよ」と歩き出す方、スプーンの柄の部分でご飯をすくおうとされ

          介護現場から呟き『事件は会議室で起きてるんじゃない!現場で起きてるんだ!』

          『こどもが床にひっくり返した卵スープを拭きながら、なんだか涙が出てきた』〜居場所づくりへの気づき〜

          こんばんは。ikedaです。 いつも介護職として想う呟きを書いていますが、今日は育児ケアから想うことを書いてみたいと思います。 ・・・ 先日、こどもの1歳6ヶ月検診に行った。 市の施設で、集団の歯科検診だ。 4歳の上の子を連れて、受付20分前には並んだ。 受付番号を呼ばれて、母子手帳や問診票を確認している間、早くも下の子は、身体をよじりながら全身全霊のグズグズモード。 10kgを超えた男の子のパワーに逆らえず、仕方なしにそのまま床に置いた。 受付を終えて、こどもの

          『こどもが床にひっくり返した卵スープを拭きながら、なんだか涙が出てきた』〜居場所づくりへの気づき〜

          介護現場から 「そして、最期のとき」

          こんにちは!ikedaです。  以前書いた、こちらの記事に出てくるご利用者が、先日ご逝去されました。 自分のフロアへ出勤前、顔を見にいこうと訪室すると、エンゼルケアを終えたYさんがいました。 扉を開ける前から、「あれ、もしかして…」そんな気がしていました。気持ちの準備をしていても、"その時"は、やっぱり少し動揺してしまいます。 とっても穏やかで、柔らかな表情が印象的でした。 施設からお見送りの際、たくさんの職員が涙していました。 顔に布をかけられて、霊柩車に入って

          介護現場から 「そして、最期のとき」

          介護現場から 〜『やっぱりさ!!人だから、普通のご飯が食べたいよ!!』〜

          最近、お食事の飲み込みが難しくなってきたご利用者Oさんがいます。 常食(健康な方が日常で食べているような食事)を召し上がっていましたが、おかずを食べやすいように刻み、米飯からお粥に変更するか、他部署を交えて検討していました。 お食事の様子を見ながら評価をし、ご本人の意向もふまえて、食事の形態が変更になりました。 ところが、次の日の朝・・・ お食事が終わり、お部屋に一緒に戻ると溢れるほどの涙、涙、涙 「ちょっとそこ(扉)閉めてくれ・・」と仰られ、お部屋でゆっくりお話を

          介護現場から 〜『やっぱりさ!!人だから、普通のご飯が食べたいよ!!』〜

          介護施設のチームケアを強みにしたい 〜みんなでつくる介護現場を目指して〜

          こんにちは!ikedaです! 先日フロアミーティングがありました。 レジュメにはたくさんのケアに対する課題があって、1時間みっちりフロア職員で話し合いました。 わたしが、今所属しているフロアの一番良いなと感じる所は「みんなで話し合うことができる」ことです。 フロアのごく一部の職員や、ベテラン職員だけの意見で物事が決まらず、みんなで共有し、どうしたら良いか、考えて発信できる雰囲気があります。 そのおかげで日頃から、全員が課題の意識を持ち、ご利用者に向き合うような姿勢が

          介護施設のチームケアを強みにしたい 〜みんなでつくる介護現場を目指して〜

          高齢者、障がい者介護、教育、ケア現場の仲間であつまろう!

          ケア現場の想いを繋ぐ会 ZOOM交流会のお知らせ。 日時:3月26日(日) 19時30分〜21時 申し込み方法:peatix 今回は2部構成になります。 【1】交流会 キッズ介護スクールについて意見交換会 【2】強みをいかすプロジェクト 「障がい者雇用について」 大野泰平さん ・・・ 【1】交流会 キッズ介護スクールについて意見交換会 こどもの学びの場にも、介護、福祉の視点を取り入れていくことは、障がい、高齢者、育児など、ケアの対象を問わず、誰もが関わりうるテー

          高齢者、障がい者介護、教育、ケア現場の仲間であつまろう!

          介護現場から 〜「全ては愛なんだ!」〜

          こんばんは!ikedaです! ちょっと恥ずかしいタイトルをつけてしまいましたが、印象に残った言葉なので思い切ってのせてみました。 以前、人間関係や世界情勢について話をしているときに、パートナーが言った言葉です。 「すべては愛なんだよ。愛があれば何も問題はないんだよ。」 どんなテーマ、関係性においても相手への尊重の気持ちや思いやる気持ちを忘れないことが大切だと言うことです。それをざっくりですが、一言で表すならば「全ては愛なんだ!」という事らしいです。 「愛」なんてさら

          介護現場から 〜「全ては愛なんだ!」〜

          2月の介護交流会『障がいを武器に 経験を糧に』 知ることの大切さを学ぶ

          強みをいかすプロジェクトとして、ゲストスピーカーに大野泰平さんをお招きしました。 テーマは「障がいを武器に 経験を糧に」 大野さんは、生まれつきの脳性マヒで車椅子ユーザーです。 小学校から高校まで普通学級で過ごした経験から、大学ではバリアフリーサークルを発足。社会人になった現在も地域の居場所づくりのボランティアや、小学校などで講演活動を行っています。 今回の交流会では、自身の生い立ちから、なぜ今自分から障がいについて発信しているのか、参加者とのQ&Aを交えながら、様々

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