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映画「西瓜とマヨネーズ」 

 あなたは好きな人の為に
        どこまでできますか?


 今回、中野太賀さん・白田あさ美さん主演の「西瓜とマヨネーズ」を視聴させていただきました。
 初めて、監督の冨永さん映画を視聴し、冨永さんの脚本、作り方の虜になってしまいました。
今作を視聴し終え、涙が止まらず感情移入を容易にさせる演出、月永さんの撮影がそれをさせているのだと感じます。


①【家】
 当たり前ですが、誰もが帰る家があります。
人間の三原則として、衣食住があります。その住に焦点を置いていると自分は感じます。
ツチダ(白田さん)は、彼氏のせいいち(中野さん)が大好き。せいいちの音楽活動の為なら自分の身などお構いなしに全てを捧げます。
それに対し、せいいちは音楽活動と言いつつもうだつの上がらない生活をしています。
ツチダが「ライブをやってよ」と言っても、「また今度」と流されてします。
ツチダはせいいちと自分の生活を支える為に、体を売り、男性(光石研さん)と愛人関係になります。

 そのことがせいいちにばれ、せいいちとの関係が一変します。

 作品の後半からは、せいいちはツチダに楽をさせる為に音楽活動をやめアルバイトに明け暮れ、ツチダは愛人の関係を切ったものの、ツチダのアルバイト先であるライブハウスで元カレ(オダギリジョーさん)と再開し、体の関係をもってしまいます。

互いにすれ違いの日々。
ただ帰る場所になっているだけの家。

結局、せいいちは家を出ることになります。

②【題名の意味】
不思議に思った方といるかもしれません。
今作の題名の意味に。
自分もかなり苦戦しました。

 西瓜とマヨネーズは決して合わさることはありません。ですが、売られているスーパーなどでは、一緒に並べられています。そのスーパーが先程言った”家”に似ている。
その意味が込められて今作の題名なのだと思います。

今作の”家”がどれほどの大きいテーマだったか見ていただければ、理解していただけると思います。


③【まとめ】
 今作ツチダを演じた白田さんの演技がそこはかとなく綺麗で自分はたまらなかったです。
せいいちを演じた中野さんの演技は、他の作品からも読み取れるように”間”が最高です。
特に別作品で言ったら映画「泣く子はいねぇが」や「タロウのバカ」など最高の間の取り方をして演技をしていらっしゃいます。そこにも注目して見ていただきたいです。

 最後に、終盤でのツチダの前で披露した、せいいちの歌が印象に残っています。

涙が止まりませんでした。「やっと真剣に作った歌を自分の前で歌ってくれた」
あのままうだつの上がらない生活をしていたら、きっと作り上げられなかった曲。
歌が終わり、帰るシーンでの特に何も話さずに別れるシーンの白田さんの表情。

「なんでこうなってしまったのだろう。私はあなたのために努力してきたのに、付き合い続けることができなかったのだろう。」

と思わせる表情が切なく、白田さんの演技力が光っておりました。


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