影山 海(kai kageyama)

役者をやっております。21歳 映画に希望をもらい、映画がない生活が考えられない。 映…

影山 海(kai kageyama)

役者をやっております。21歳 映画に希望をもらい、映画がない生活が考えられない。 映画感想を書いていこうと思います。

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映画「日本で1番悪い奴ら」

どんな形であっても正義を貫いた男  今回、白石和彌監督の映画「日本で1番悪い奴ら」を視聴させて頂きました。  今までで、1番の熱量を注ぎ感想を書きました。  自分が綾野剛さんを好きになる要因になった作品。綾野剛さんの役者としての良さが滲み出ている作品。 ①【内容】   主人公・諸星要一(綾野剛さん)は、大学時代に鍛えた柔道の腕前を買われて北海道警の刑事となった。 諸星は強い正義感を持ち合わせているが、なかなかうだつが上がらない日々。 そんな中、先輩刑事の村井(ピ

    • 映画「宇宙でいちばんあかるい屋根」

       血が繋がってるだけが家族じゃない  今回、映画「新聞記者」や「ヤクザと家族」を手掛けた藤井道人監督の作品、「宇宙でいちばんあかるい屋根」を視聴させて頂きました。  とても良質な映像体験をさせて頂きました。 ①【内容】    14歳のつばめは、隣人の大学生・亨にひそかに恋心を抱くごく普通の女の子。 両親と3人で幸せな生活を送っているように見えたが、父と、血の繋がらない母との間に子どもができることを知り、どこか疎外感を感じていた。誰にも話せない思いを抱える彼女にとって、

      • 映画「あの頃。」

          人や街は変わるが、思い出は変わらない。  今回、「愛がなんだ」や「街の上」での監督今泉力哉さんの「あの頃。」を視聴させていただきました。  脚本に僕が大好きな作品の「西瓜とマヨネーズ」の監督、冨永昌敬さんが担当。 自分的には最高の一作と感じております。 ①【内容】 大学院受験に失敗した剱。 彼女やお金もほとんどなく、バイト先と自宅を行き来するうだつの上がらない日々。 そんな時、友人から松浦亜弥のミュージックビデオを渡される。 そのミュージックビデオを視聴

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        • 映画感想(邦画)
          15本
        • 映画感想(洋画)
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          映画「生きちゃった」

             今回、石井裕也監督の映画「生きちゃった」を視聴させて頂きました。  題名にもある通り、間違った選択で崩壊の歯車は進み始め、生き残った人たちの人生の物語。 人生などは、間違いだらけだと感じる。 だが、その間違いの上に成長があり、間違えない人は成長しないと自分は思う。 間違えてこそ辿り着ける境地がある。 自分は、今作からこのことを学んだ。 ①【内容】   厚久と奈津美は結婚している。厚久と奈津美と仲がいい武田。3人は、幼馴染。 主人公厚久は武田と多種多様の語学を学

          映画「生きちゃった」

          映画「サイモン・バーチ」

           彼はたった1人の友人であり、英雄  今回、マーク・スティーヴン・ジョンソン監督のコメディ映画「サイモン・バーチ」を視聴させて頂きました。  友情、愛情、英雄そして青春 ①【内容】    1952年にアメリカの街で赤ん坊が生まれた。 その赤ん坊は、体も心臓などの主要な臓器も小さかった。 赤ん坊のサイモンを取り上げた医師は、サイモンの両親に 『この子は1日しか持たない。』 と告げられるが、サイモンは必死に毎日を生きた。 周りから馬鹿にされても、親から無視をされても。

          映画「サイモン・バーチ」

          映画「ノマドランド」

            人間はどんな時も力強く生きる  今回、映画「ノマドランド」を視聴させて頂きました。  実話。『ノマド: 漂流する高齢労働者たち』を原作としており、この書籍を読んだ主演のフランシス・マクドーマンドさんは、衝撃を受け映画権を購入。その後、監督にクロエ・ジャオさんを起用。  クロエ・ジャオさんは、中国出身の映画監督で今後公開するmarvel作品の「エターナルズ」の監督もしており、注目度が高い監督。 ①【内容】    主人公ファーンは、ノマド(放浪の民)としてバンで生活をして

          映画「ノマドランド」

          映画「キャラクター」

          お化けよりや怪物よりも人間そのものが恐怖 ※ネタバレ含みますので、苦手な方はおやめください。  今回、永井聡監督の映画「キャラクター」を公開初日に視聴させて頂きました。  今作を視聴し終わった後にまず初めに感じたことは、映画「羊たちの沈黙」に類似している点があると感じます。 作品自体のメッセージ性もそうですが、監督の永井さん初め、脚本・原案担当の長崎尚志さんたちの伝えたいことが理解できました。 ①【内容】 売れない漫画家(山城) ある日の夜。 アシスタントをしている

          映画「キャラクター」

          映画「はるヲうるひと」

          人間に与えられた感情 “愛” とは  現在、絶賛公開中の原作・脚本・監督を佐藤二郎さんが担当した映画「はるヲうるひと」を視聴させていただきました。  今作を一言でいうと、”ポルノ観点から見える愛”でしょうか。 セックスは基本、愛があるものです。ですが、娯楽(風俗)として楽しむセックスには愛があるでしょうか。 ①【内容】  島でかげろう(風俗)の客引き・雑用を日々こなしている主人公・得太(山田孝之さん)。 そのかげろうで精神状態が不安定ながらも働いている妹のいぶき(仲里依

          映画「はるヲうるひと」

          映画「MOTHER マザー」

           親からの愛が時には狂気になる  今回、大森立嗣監督の映画「MOTHER」を視聴させて頂きました。 今作を一言で言うと”狂愛”。 家族の愛を表した作品は星の数ほどあります。ですが今作は、普通の家族の愛とは異なった愛の形。子を愛し、自分を愛した結末がなんとも言えない一作。 ①【内容】  だらしなく男性と関係を持ち、男性に依存している母(長澤まさみさん)。誰にも心を開くことを許されず、母のみを信じ生きてきた息子(奥平大兼さん)。 ある日、母はゲームセンターで出会った男と出

          映画「MOTHER マザー」

          映画「マグニフィセント・セブン」

               はぐれ者の7人が見せる、西部劇  今回、アントワーン・フークア監督の「マグニフィセント・セブン」を視聴させていただきました。 1954年の黒澤明監督の「7人の侍」を元にした1960年の西部劇映画「荒野の七」人のリメイク作品。 個人的には、映画「トレーニングデイ」で監督のアントワーン・フークアさんとデンゼル・ワシントンさんがタッグ組んで作品を作り、再び今作でタッグを組み作品を作っていることがとても嬉しく思います。 そして、日本映画界の巨匠。黒澤明監督の作品のリ

          映画「マグニフィセント・セブン」

          映画「母さんがどんなに僕を嫌いでも」

           一番の味方である母親から虐待を受けたら  あなたはどうしますか? ①【内容】  ごく普通の町工場の息子として生まれた”ぼく”歌川タイジ(仲野太賀さん)。5歳の頃から母親(吉田洋さん)から虐待を受けて過ごす日々。 唯一の支えだったのは、工場の職員である女性。おばあちゃんみたいだったその人をたいじは、ばぁちゃんと呼び、懐いていた。  愛する母のすぐそばには暴力があった。  9歳の時、母から施設に入らさせる。1年後、施設の生活を終え、家に戻ってきたが両親は離婚。母親と姉と3

          映画「母さんがどんなに僕を嫌いでも」

          映画「ベイビー・ドライバー」

             華麗なるカースタントと音楽そして愛  今回、エドガー・ライト監督の「ベイビー・ドライバー」を視聴させていただきました。  2回目の視聴でしたが、率直な感想として”やっぱりエドガー監督が作るアクション映画は魅力的”だと感じます。特に好きなのは映画「ホットファズ」が挙げられます。 ①【内容】  主人公のベイビーは、幼い頃に交通事故で患った耳鳴症から少しでも解放される為、耳とイヤホンは一心同体。 何者も寄せ付けないドライビングテクで街中を掻い潜る時もそれは変わりません。

          映画「ベイビー・ドライバー」

          映画「泣く子はいねぇが」

           人は迷いながら大人になっていく    今回、是枝裕和企画・佐藤快磨監督の「泣く子はいねぇが」を視聴させて頂きました。  自分自身が主演の仲野さんが好きで公開している際に映画館で視聴後、改めて視聴させて頂きました。 公開中の時も号泣しましたが、今回も泣かせて頂きました。 ①【内容】  主人公のたすく(仲野さん)は秋田県出身。娘が生まれ喜んでいたが、妻(吉岡里帆さん)は夫の大人になりきれてない部分に苛立っている。  そんな中なまはげが行われる。なまはげを行っている最中。た

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          短編映画「青い、森」

          死後の世界を信じますか?  今回、井手内倉監督と内山拓也監督、共同制作作品の映画「青い、森」を視聴させて頂きました。  とても考え深いもので、海の底をいつまでも泳いでる感覚になりました。  若手俳優・清水尋也さん、門下秀太郎さん、田中偉登さんの演技が特に勉強になりました。 ①【内容】  幼い頃に両親を亡くし、祖父に育てられてきた波(清水さん)。その祖父も他界してします。 ひとりぼっちになった波は、誰にも心を開かなくなり、祖父の形見のカメラを持っている。 そんな波にも友

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          映画「西瓜とマヨネーズ」 

           あなたは好きな人の為に         どこまでできますか?  今回、中野太賀さん・白田あさ美さん主演の「西瓜とマヨネーズ」を視聴させていただきました。  初めて、監督の冨永さん映画を視聴し、冨永さんの脚本、作り方の虜になってしまいました。 今作を視聴し終え、涙が止まらず感情移入を容易にさせる演出、月永さんの撮影がそれをさせているのだと感じます。 ①【家】  当たり前ですが、誰もが帰る家があります。 人間の三原則として、衣食住があります。その住に焦点を置いていると自分は

          映画「西瓜とマヨネーズ」