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【リウマチと育児】3歳で「ママの介護」をしてくれる娘のお話。

3歳。まだまだママに甘えたいお年頃。

身も心もグングン成長しているとはいえ、
保育園では「乳児クラス」のお部屋で過ごす

なんなら、感覚的には まだまだ 赤ちゃん


リウマチさえなければ、もっともっと
余裕で抱っこしてあげられたでしょう。


リウマチが悪化したある時を境に
急に抱っこをすることができなくなったことで、
娘の気持ちはどんどん不安定に。


3歳の赤ちゃんのくせに、
いっちょまえに寂しい気持ちを隠して

「だいじょーぶだよ」と、
そんな言葉を口にするようになってしまいました。


「これじゃいかん!」と
娘との時間確保のためのデートを決めたお話は、

ぜひ こちらから読んでみてください🌱


そんな愛おしい娘の、最近のおうちでの話。


リウマチが悪化して抱っこができなくなった頃、
私は身の回りのことが何もできなくなりました。


洗面、メイク、着替え、お風呂、就寝。
さらには 就寝、起床すらも。すべてが困難。

もちろん、家事も育児も。

とにかく、できないことだらけになりました。



「パパ、娘ちゃんのお風呂お願いしても良い?」


今までは、保育園から帰った娘をすぐに
お風呂に入れるのがルーティンだった私ですが、

今では自分のお風呂すらもままならないのに
子どもをお風呂に入れるなんて、しんどすぎる。


思い切って、夫にお願いすることにしました。


もちろん、夫には仕事がありますから
どうしても夜が遅くなってしまう日があります。



そこからしばらくは、夫にお願いしていたので

久しぶりに私が娘をお風呂に入れた、ある日。


「痛い 痛い」とうめき声をあげながら
服を脱ぎ、シャワーを持ち、シャワーの湯を出し、
娘のお風呂マットを床に敷き、椅子に座り ──。

” はぁ。痛い。しんどっ。 ” 
そんな冷たい態度で娘の体を洗い、髪を洗い、


「ちょっとママも洗うから、待ってて」
ぶっきらぼうにそう言って、


風呂場の台に右足を上げ、そこに右肘を起き、

(ちょっとイメージしにくいかもしれませんが)
右足を支えにしながら洗顔、洗髪。


次に体を洗おうとしたら、、、

「ママぁ〜、せなか あらってあげる!」


右腕が動かない私は
左腕、左肩、背中を洗うことができません。


それを見ていた娘が、
「洗ってあげる」と声をかけてくれたのです。


「え?いいの?・・・ありがとう」

こんなカタチで娘に背中を洗ってもらうなんて
夢にも思っていませんでしたが、

それでもやっぱり嬉しくて、泣けてきて。


「こんなことさせてしまって、ごめんね」
の気持ちで、さらに余計に、泣けてきて。



でもそんな私の気持ちはお構いなしに、

「ママ!きもちいい?じょうず??!」

「ゴシゴシしゅっしゅっ!ゴシゴシしゅっしゅっ!」

まだ少し か弱くて、ぎこちなくて、可愛い力で
一生懸命にゴシゴシ、洗ってくれました。



「あしたもあらってあげるね!」

「ママのせなか、ゴシゴシできてうれしい!」


無邪気にそんなことまで言ってくれて、


さっきまで「お風呂に入れるの、しんどい…」
と思っていた自分に、

往復ビンタを喰らわしたい気持ちになりました。


今までは
「娘を、お風呂に入れてあげる」
でしたが、

その日からは
「娘に、お風呂に入れてもらう」
に立場が逆転。



自分の体すら十分に洗えないことに嫌気がさして
お風呂が面倒になっていたのに、

最近は娘のおかげで、
以前のようにお風呂を楽しめるようになりました。


親が何かをわざわざ教えなくても、
子どもって、自ら考えて、優しく成長するんだな。

と、わが子から学ぶことができました。


こんなに自分勝手で理不尽なママなのに、

こんなに優しく育ってくれて、ありがとう。



「子ども」だけど、立派な「ひとりの人間」


感謝の気持ちと、尊敬する気持ちを常に忘れずに
これからも娘からたくさんのことを教わりたい。

そんなふうに思った、とある日の出来事でした。


そしたら、また🕊️

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