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チームの仕事

自分は上司で、数人の部下がいて、その人たちの成長を見守っていく、というのも良いな、と思う出来事がありました。

ちょっとした見守り不足で利用者にケガさせてしまった介護士は20年のベテランさん。事故報告書ものでした。

管理者は、「早く対策を立てたほうが良いと思って詳細を聴くけど、『分かりませんでした』の返答ばかりなの」と言ってきました。

いつもは冷静な管理者が、事故の始末と今後の対策と介護士への怒り、といろんな感情でかなり興奮してたので、とにかく聴きました。

頃合いを見て、「その人はプライドが高い人だから、分かってても『分からない』って言うかもしれませんね」と答えました。

「分かってないはずがないと思います。ただ、『分かっていた』と言った時点で、今度は『なんでそこから事故対応に動かなかった』ってなると思うので…」

その後、「私ならたぶん…」と前置きして、「とにかく早く事故報告書を書いてもらって、それを読みながら『どの時点で気づいた?』って聴くと思います」。それと「甘いかもしれないけど…」と前置きして、

「たぶん反省はしてると思うので、事故報告書を書いてもらう前に『今回はたまたま貴方だったけど、誰にでも起こることだと思うから早く総括しておきたい』と言ってあげると、自分だけが責められるのでは無い、って思えるかもしれないですね」と伝えました。

これを聴いて管理者は、この一連の出来事に対して「自分も(しまったな…)と思うところがあって…」と言い、自分の反省を述べられました。それを聴いて「なるほど、そのことを事前に伝えてあげれば、その人も気持ちが軽くなるというか…」。

管理者は、身を固くして自分の意見を聴いていました。たぶん、というか、願望も込めて、ですけど、うまく伝わったと思います。

チームのリーダーになると管理的な部分の責任も担うことになり、(ぜったい面倒くさいよな…)と思いつつ、対処する方法をチームみんなで考え、部下たちの成長を見守り……という喜びも、また格別だよな、と思います。

起業して、何でもひとりですることになってこういうことも無くなると思うと、少し寂しい気持ちになりもします。

でも、起業することを心に決めています。

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