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子どもだから。

なにもできない。
こんなに、こんなに悔しいのに。
未来の思い出が思い描けるのに。
なにもできない。

何か、自分が伝えたいとき。
思ってる1割ぐらいのことしか伝えられないクセはいい加減にどうにかしたい。
体中に言葉が溢れているのに、なぜ口からは出ないのだろう。
後々、涙となって出てきてしまうのだろう。

わかってるんだ。

正しいことが何か、それが正論なんだろうけど。
間違ってないよ。
でも、私だって。
間違ってるって言わないでよ。
この想いは、間違ってなんかないよ。
私は、間違ってるかもしれない。でも、想いまで一緒にしないでよ。
これは、本当なんだよ。

遊び、か。

言い返せなかった。
学校から派遣されるわけじゃない。先生の出張でもない。だから、それは、遊び。
確かに私は楽しみを求めてる。自分の感情を優先してる。それは、遊び。
違う、って言えればよかった。
本気だよ。って。
電話で、うん、としか言えなかった。

私は勝てない。
わかってる。絶対勝てない。
この後どうもがいたって結果は目に見えてるし、ただ、この想いが消えてしまいそうで怖い。


コロナ拾って、寮で広めたらどうするの。

飛行機代、ホテル代もあるでしょ。

街を一人で行動するんでしょ。


勝手な行動をしたら、もう家に帰って来なくていいよ。

 

きっと、思いつきだと思ってんだろうな。
さっきのことなんか忘れて、もう夢の中だろうな。

どれだけの想いで諦めるように言い聞かせてきたか。
それでも、それでもと思って。
今だって正直、諦めきれてない。


でもね。

私は、あなたの子どもだから。

その正しさが愛でできていることを知ってるから。

私、頑張るよ。

明日になったら、涙は枯れてくれるだろうか。

行きたかったな。

今は、あなたのつくったご飯が一番食べたい。

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