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【追悼】犬塚弘と財津一郎 マスコミが触れない意外な接点

最後のクレイジーキャッツ、犬塚弘さんが94歳で亡くなった。ご冥福をお祈りします。


今月14日には、同じ戦後を代表するコメディアン、財津一郎さんが89歳で亡くなっている。


実は、財津さんの訃報を聞いたとき、私の脳裏に「犬塚弘」という名前が浮かび、「犬塚さんは大丈夫だろうか」と心配になった。

「虫の知らせ」というやつか。あまりに強く思ったので、noteに書こうと思ったくらいだが、犬塚さんに失礼だと思ったから書かなかった。

それが、今日、犬塚さんの訃報を聞き、「やっぱり・・」と思った。

私の虫の知らせは正しかったのだ・・


と、いったんは思ったのだが、なんか変だ。

なぜ財津一郎さんから犬塚弘さんを強く連想したのか。

きょう一日考えて、謎が解けた。


財津一郎さんと、犬塚弘さんは、2011年、第20回日本映画批評家大賞のゴールデン・グローリー賞(水野晴郎賞)を、ともに受賞している。


私は当時は現役の記者で、その受賞記事を書いたのだ。

この二人の名前が並んでいるのが、私にはたいへん印象的だった。

その時点でも、失礼ながら、「まだご健在なのか」と驚いたからだ。

(二人が並んだ写真とかはなかったと思うが・・)


財津さんの死を聞いたとき、犬塚さんを思ったのは、その記憶が脳みその片隅にあったからだ。

日本映画批評家大賞、そのなかでもゴールデン・グローリー賞(水野晴郎賞)はマイナーらしく、財津さんの訃報でも、犬塚さんの訃報でも触れられていなかったと思う。お二人のwikipediaにも記載がなかった。

もしかして、「ゴールデン・グローリー賞(水野晴郎賞)同年受賞の二人が相次いで亡くなった」ということに気づいているのは私だけかも、と思ったから、急ぎこれを書いた次第。


ちなみに、このとき同賞を受賞した人がもう一人いた。大滝秀治さんだ。大滝さんは受賞の翌年(2012年)に87歳で亡くなった。


で、日本映画批評家大賞って何? ゴールデン・グローリー賞って何? ということだが(私も記事を書いたときそう思った)、


ニューヨーク映画批評家協会賞、ロサンゼルス映画批評家協会賞、全米映画批評家協会賞などに倣い、映画界を励ます目的のもと、映画評論家のみを選考委員にむかえた映画の賞。
発起人は映画評論家の水野晴郎が務め、淀川長治、小森和子ら、当時第一線で活躍していた現役の映画批評家たちの提唱により誕生した。水野の没後、映画界・演劇界に功績を残した人物をたたえる「ゴールデン・グローリー賞」に「水野晴郎賞」の副名称、また「ダイヤモンド賞」に「淀川長治賞」の名称が冠されている。
Wikipedia「日本映画批評家大賞」


ーーということです。


つまり、二人の意外な接点は「水野晴郎」でした。

いやー、映画ってほんとにいいもんですね。



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