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転職活動で見えた_ワーママの現実と自分

この記事は以下のような方に参考になるかと思います。

  • 家族・プライベートだけでなく仕事も頑張りたいワーママの方

  • 転職活動をしている女性の方

  • 書籍「チャッター頭の中のひとりごと」を読んだ方

  • 書籍「行動経済学が最強の学問である」を読んだ方

ワーママの現実「残業の壁」

最近職場環境が変わったことをキッカケに転職活動をはじめた、わたくし。転職活動をしてみて強く思ったこと。

「働くママは残業でキャリアップが制限されるのか・・・」

(転職活動をはじめたキッカケの記事はコチラ)

転職活動は紹介サイト(転職エージェント)に3社登録し、スタートした。転職で叶えたいこととしては下記のように考えていた。

要するに、今が楽な環境のため、変えたい。
もっとやりがいのある環境に移りたい。
ちなみに、今の私の環境は下記のとおり

小さい子供が2人(8歳・6歳)
勤務時間は9-18時の残業なし
職種は経理・財務・税務事務
プロジェクト、リーダー経験あり

考えていた転職動機をエージェントさんへ伝え、面談は進んでいった。
そのなかで、転職先が次のようにイメージされた。

・Aは、そもそも求人数が少ないため対象外
・転職の方向性はBもしくはC
・Bは、成長するチャンスや余白がありそうな反面、人事・給与制度が未熟である点が心配
・Cは、社内制度が整っており労働条件が保証される反面、ただの事務の女の子になってしまわないかが心配

この図をもとにエージェントさんと話し、結論B(今より規模の小さい企業で成長するチャンスがありそう)を中心に求人をみていくことになった。
私のもつ職務経験の1つ「経理プロジェクト経験」は多少珍しく、この経験を活かし成長途中の企業でその成長を支える社員となるイメージでいくのがよいそう。

(な、なるほど。いいじゃん、いいじゃん。)

しかし実際に求人情報を紹介され、エージェントさんとの面談で現実を知る。

エージェント:
「今の年収を維持するにはけっこう頑張らないといけない。今回の転職において残業をどれだけできるか、をご自身の中で覚悟する必要がある」
私:
「え・・・」

残業がどれだけできるか・・・
・・・・

今は基本、残業をしていない。
18時に退勤し、急いで帰ってそのまま保育園と児童館にお迎えに行く。
時刻は19時。
フルタイムでけっこう毎日、頑張っているつもり。
家族に協力をお願いすれば、毎週1日程度なら残業は可能かも・・・
・・・でも、今以上にこどもたちとの時間は減らしたくない。
でも、仕事ではもっとやりがい持って働きたい。

定時以降にどれだけ残業できるか、結局そこで測られてしまうのか。

一切残業しません、定時以外は仕事しません、と言いたいわけではない。
プロジェクト中は家族に頼み、よく残業もしたし、家で夜中まで作業したことだって何日もある。
ただ、会社に遅くまで居続けることはどうしても難しい
約束できない。
一旦退勤して家事・育児をしないといけない。

残業がどれだけできるか。

前向きな転職動機なのに、時間や給与を妥協しないと私はキャリアアップが望めないのか。
「残業」でふるいにかけられてしまうのか。

(自分のこの考えは甘いのか・・・)

トレードオフはしない

今回の転職で変えたいのは、環境を変えること。
いまより期待やプレッシャーのある環境に移りたい。
でも現実は、今より「勤務時間」「給与」条件を下げないと難しい。
何を重視するか。
そして何を妥協するか。
いわばトレードオフ。

そして思った。

(トレードオフなんてしない!)

!!

私はトレードオフはしない。
そう決めた!
この転職において、何も諦めない。 
すべての条件が、すべての希望が叶う会社に転職する。
もし見つからなければ転職はしない。

キッカケは読書

この決意をしたキッカケは、最近読んだ2冊の本にある。

  • 1冊目は「チャッター頭の中のひとりごと」

  • 2冊目は「行動経済学が最強の学問である」

1冊目:チャッター頭の中のひとりごと

Chatter(チャッター): 「頭の中のひとりごと」をコントロールし、最良の行動を導くための26の方法

本書によって現状を悲観していた自分の気持ちに変化があった。
気持ちが変わった理由や詳細はコチラの記事に書いています。

本書「チャッター頭の中のひとりごと」を読んで自分と対話した結果、見えてきた結論は以下のとおり。

・転職活動をしてみる。活動してみた結果(転職する/しない)は今は関係ない。まずはやってみて、そこから何を思うかを整理する。
・今自分が一番やりたいことをやる。やりたかったけどできなかったことにチャレンジする。時間にも気持ちにも余裕がある今がチャンスだ。
・仕事だけが領域だと決める必要はない。自分が大切にしている「楽しさ」や「向上心」をプライベートの場で求めてたっていい。

少し前まで、ただただ今に絶望していたけれど、今への見方が変わった。
「チャッター頭の中のひとりごと」を読んで今をポジティブに捉えれるようになった。
だから、転職活動において「トレードオフはしない」という結論が出たのだと思う。

2冊目:行動経済学が最強の学問である

行動経済学が最強の学問である

本書をキッカケに自分の仕事の動機が「責任を果たす」にあることに気がついた。
そしてそれが転職活動の方向性を見直すキッカケになった。

行動経済学の理論のなかには「制御焦点理論」というものがあるそう

制御焦点理論を簡単に説明すると、人が目標達成するときの動機には大きく「促進焦点」と「予防焦点」の2つがある。
例えば新しいプロジェクトを任されたら

・促進焦点 成功したいから頑張る
・予防焦点 責任者として失敗したくないから頑張る

行動経済学が最強の学問である

自分はどっちのタイプか、皆さん気になったと思うのでそれぞれ詳しく紹介します。

どちらも「仕事を頑張る」という行動自体は同じですが、
促進焦点は「こうなりたいから頑張る」という、「現在よりも上昇したい動機」です。
促進焦点の人は、人生でやりたいことや成功の未来からモチベーションを得ます。
成長、発展や昇進への意欲があり、動機づけは大抵前向きな結果の追求や目標達成。意思決定のプロセスにおいては楽観的で、リスクを取ることを恐れず、創造的な傾向があります。
チャンスや可能性に注目し、利益を最大化することに駆り立てられる。

行動経済学が最強の学問である

(「促進焦点」なんだかよさそう)
でもたぶん、私は「予防焦点」タイプだ。

予防焦点は「こうなりたくない」という「現在の状態よりも下降したくない動機」。
自分がやるべきことや責任を果たすことがモチベーションと言っていいでしょう。
安全、安心や安定を求めることが特徴で、ネガティブな結果を避け、現状を維持することが動機づけとなります。
意思決定のプロセスにおいてより慎重かつ几帳面で、義務と責任を優先し、リスクを避ける傾向があり、より潜在的な脅威や危険性に注目し、損失を最小限に抑えようとするのです。

行動経済学が最強の学問である

(これだ)

「自分の責任を果たすこと」「求められる期待に応えること」。
これはまさに私の仕事の動機だ。
私は予防焦点タイプだ。

このとき、昔、同僚に言われて心に残っていた言葉を思い出した。
私が新入社員で入社した会社は業種の関係で人事異動が多く、異動のたびに仕事内容が変わることにとまどいを感じていた。
そんな時、同僚に言われた言葉だった。

「“置かれた先で咲きなさい“っていうじゃん。行く先、行く先で期待に応えていけばいいんじゃない?」
(この言葉が書籍名であることを後になって知る)

置かれた先で咲く。そのとおりだな。それでいいんだ。

(それでいいんだ)

この一言に助けられ、影響を受け、今まで頑張ってきたように感じた。
社会人としての最初の会社で「自分の責任を果たすこと」「求められる期待に応えること」が自分の仕事のスタイルになっていった。
行動経済学の本を読んで、そんなことを思い出していた。

方向性を見直しはじめる

行動経済学でいうと私の仕事の動機は
「自分の責任を果たすこと」「求められる期待に応えること」だった。
これを認識した時に、今の転職活動の方向性に違和感を覚えた。

(あれ?私ってプロジェクトや構築って好きな仕事なんだっけ?
今より小さい会社へプロジェクト経験を活かして転職するって思ってたけど、これでいいんだっけ?
プロジェクト経験はアピールにはなるだろうけど、その経験をガシガシ使いたいんだっけ?)

自分の職務経歴書で多少目立っていたプロジェクト経験。
これを活かさないといけないとばかり思っていたけど、別の考え方をしたっていいのではないか。
転職エージェントさんと転職の方向性を話していた時に見せたこの図。

現在の方向性はBで進めてはいたけど・・・

Cは、社内制度が整っており労働条件が保証される反面、ただの事務の女の子になってしまわないかが心配。

ここを見返していると気持ちの変化に気づいた。
懸念点だった、「ただの事務の女の子」への心配が急に消えていった。

大きな会社のほんの1パーツになっても、ただの事務の女の子になっても、そこで咲けばいい。
今までずっとそうしてきたし、自分のスタイルっていつもそれじゃないか。

「どこに入っても、どんな仕事をやっても、いつも寄せられる期待には応えてきた。自分は成長してきた。」

ここに少しの自信があった。
転職の方向性、Cにしよう。
今より大きな企業で見ていけば、「残業」に制限されない働き方も可能かもしれない。

行動したことで見えてきたこと

転職活動をしてみたことで、行動する前より多くのことが分かった。心理面にも変化があった。
ワーママの転職には「残業」の壁があることを痛感した。
落ち込んだけど、復活した。
やはり読書に助けられた。
キッカケをもらった。
悲観していた状況がポジティブに変わった。
自分の考えはすぐに変えることができるのだ。
行動経済学から自分をみてみたら今後の方向性が見えてきた。
これらはたぶん転職活動を、行動を、しなければ気づかなかったこと。

少し前に読んだ本に次のように書いてあった。

心配する時間が長いほど、心配は大きくなる。
反対に行動すればするほど、心配は消えていく。

人生をガラリと変える 帰宅後ルーティン

転職活動をしていなかったら、今回のビジネス本2冊をやっていなかったら、今も現状への不安や心配が募っていただろうな。

(だろうな)

これを書いているのは2023年の年末。
行動してみた今のこの心理状態で年末を迎えられてよかった。
まだ転職活動の結果は出てないけど、この調子でもう少し活動続けてみます。

みなさんはどんな気持ちで年末年始を過ごしましたか?
去年できなかったことがある方は、今年「やってみて」はいかがでしょうか。

何かを始めるのに新年はいいキッカケになりそうです。
私のこのブログも、皆さまの「やってみる」「行動してみる」キッカケになれたら嬉しいです。
一緒に「やってみる」仲間ができたら嬉しいです。
では、また来週も月曜に更新します。
本年もどうぞよろしくお願い致します。

※本記事は私のブログ 過去記事より(noteではなくて恐縮です)


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