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銅版画の魅力!

ここ2年はコロナ禍ということもあり、ちょこちょこ近場の美術館に足を運んでいます。
本記事は、ルーブル美術館のカルコグラフィーコレクションを見に行ったときの記録です:-)

「カルコグラフィー(Chalcographie)」はギリシャ語で銅板に描かれたものという意味で、銅版画とそのコレクション、または、原版を保存し、それをもとに版画をする場所を意味する言葉です。
ルーブル美術館には「カルコグラフィー室」があり、原画の保存や歴史の記録のためにカルコグラフィーが多数保存されているそうです。

原画を元に銅板を彫るため、原画と全く同じではありませんが、そこが一味違って楽しいです!
例えば「モナ・リザ」はテレビやネットでも本物を見たことがある人も多いと思うので、比較してみると面白いかも!

お気に入りのカルコグラフィーのポストカードを購入しました:-) ポストカードだとわかりにくいのですが、とても緻密に線が描かれています!

エドガー・ドガ「バレエのレッスン」

原画を元にしたカルコグラフィーも美しいのですが、私は植物のカルコグラフィーが好きです。図鑑に収録するために、植物のカルコグラフィーが多数制作され、保存されているそうです。シャープな線が、精密なデッサンに向いているんでしょうね。
こんな図鑑あったら欲しい…!

ニコラ・ロベール「ナルシスシュス・シュルウェストリス、ムルティプレクス(ヒガンバナ科スイセン属)」

カルコグラフィーの技術のおかげで、原画が長く、身近に楽しめるようになったんですね。

この企画展を見た後、久しぶりに細野不二彦さんの「ギャラリーフェイク」を読みたくなりました!

※トップの写真
ジャック・リゴー「ルーブル旧館正面の眺め」
一部を写真加工のためトリミングしています。

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