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米国難関MBAでトップを取った勉強法

私は現在米国MBA(いわゆるM7)に通っています。最初は純ドメということもありオール英語での授業やコミュニケーションに苦しんだのですが、次第に慣れてきました。そして自身なりの勉強法を確立し、気づけば2学期連続で日本では「主席」「優秀生徒」ともよばれる「Dean's honor (list)」を貰ったり、複数科目でクラスのトップとなる成績を取ることができました。その勉強法や授業への取り組みについては、MBAのみならず、日本の大学や仕事にも通じるところは幾ばくかあると思いましたので、今回は私の戦略を記載したいと思います。

1. 米国MBAの成績評価方法

はっきりいうと、(少なくとも私のスクールでは)私を含めほとんどの学生が成績にはほとんど関心がありません。なぜなら、成績がよいことで就活が有利になったり、何かが貰える、ということはないからです。そのため、Academicよりも就活やネットワーキングなどの課外活動に重きが置かれがちです。従って、課題すらほとんどやらない学生も出てきます。
そういった成績ですが、米国MBAでは以下のような観点で成績が評価されます。
①出席
説明するでもなく授業に出席したかどうか、ということです。
②Participation
授業への貢献度です。授業中に挙手して自分の意見を述べたり、教授の質問に回答したりすることで貢献度を高めることができます。
③Write-up
日本でいう「レポート」です。A4 1枚程度のものから、A4 20枚程度のものまで、課題の重さは様々ですが、たいていは「●●について書きなさい」といったテーマとなります。
④Presentation
プロジェクト形式の授業などで用いられる、「●●について、パワーポイントを作成し、15分で発表しなさい」といった課題です。
⑤Exam
試験です。私の通う学校では日本の大学のような「暗記式」の試験はなく、「授業に関する資料(配布資料)は何でも見てよい」オープンブック型の試験と、「A4 1枚や2枚のカンニングペーパー(チートシート)を持ち込んでよい」クローズドブック型の試験が存在します。

授業により、上記の評価の組み合わせで成績がつけられます。例えば、「出席 10%+Participation 20%+Write-up 30%+Exam 40%」などです。
これを基に、私のスクールでは10段階評価(A、B+など)で評価がなされます。しかし、クラスに1人だけA+という11段階目の評価を出すことができ、私はこのA+を3科目で得ることができました。

この後は各評価項目別に対策法・勉強法を記載します。③Write-up、④Presentation、⑤Examについては有料となってしまいますが、詳細に記載していますのでご参考いただけると幸いです。Examについてはチートシートの作り方も紹介します。

2. 出席

これは頑張って授業に行くしかないです。

3. Participation

入学当初は、周りがとにかく挙手して話すことについていけず、中々Participationに貢献することができませんでした。しかし、自分なりに戦略を立てることで少しずつ改善することができました。
①授業の最初に挙手して話す
例えば、ケーススタディ(実際の企業の事例)を用いた授業だと、授業の前半は簡単な質問(ケースの事実関係の説明など)が教授からなされる場合が多いです。こうした前半に挙手して話すことを心掛けることで、少しでも授業中に話すことができるでしょう。
②自身が絶対に話すポイントを3つ作る
事前に予習資料やスライドを流し見し、いくつか論点となりそうな箇所を想定して自身の意見をまとめることで、そのポイントに授業が差し掛かった時にいち早く挙手することができる可能性が高まります。いくつかポイントを対策しておくことで、他の学生が指名されたり、授業でスルーされるリスクは低減されます。
③学期の中盤・後半以降も挙手する
これが一番大事かもしれません。学期の最初は、どの学生もやる気があるので、バンバン挙手がなされます。しかし、2週目、3週目…と授業が進んでいくうちにだんだん生徒のやる気は低くなります。この機を捉えて発言をしていくことでparticipationの印象は高まるでしょう。

以下では、残りの項目について記載します。残りの項目の方が基本的には配点が高く、他の学生と差をつける上では大変重要になってきます。

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