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本 「木練柿」

あさのあつこ著。
弥勒シリーズ第3作目。
オーディオブックにて。

清之介の元で働いている おみつさん。
そのおみつさんで始まり
終わる今シリーズ。

今も昔も
おばちゃんは強い!(おみつさんはおばちゃん)

わたくし、おばちゃんも
もちろん強い!(笑)

いや、そんなストーリー展開ではないのですよ。

おみつさんは、「引き込み」として
利用されようとされるも
強いからセーフ!
そうよ。おばちゃんはね
そうそうラブレターなんかになびかないのよ。
おばちゃんになるとね
真実を見る目も養われてるのよ。
(だまされちゃう人もいるけどさ)
うわべや、上手なセールストークには
だまされない強さがあるのよっ。
そこがなんとなくリアリティあって面白かったなぁ。

最後は、おこまちゃん(赤ちゃん)の誘拐事件。
でも、同心の木暮信次郎の頭の回転の良さによって
ハッピーエンド。
良かったわぁ。
おみつさんも救われたね。

最後に、同心の新次郎が清之助に言う。
「赤ちゃんを育てるべきじゃなかった。お前の弱点になるだろう。守りたいものは弱点になる」ようなことを言った。
その通りだと思ったわ。
愛しい我が子。
きっとそれを守るために親はとにかく必死になるはず。
そのためには何でもするのだろう。(してほしい)

でも、守るものがない暮らしって
気楽かもしれないけど寂しすぎるよ。

誰にでも守りたいもの、
それは必要なんじゃないかな。

今シリーズは
それぞれの人たちの「守りたいもの」がテーマだったんだろうな。


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