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【よく噛んで顎に負荷を!】人類は噛んで進化した(ピーター・S・アンガー)の感想と考察

#人類は噛んで進化した
#歯と食性の謎を巡る古人類学の発見
#ピーターSアンガー

➤面白さ
★★★☆☆
『歯という化石的にも残存しやすい特徴と気候の変化から、私たちの進化プロセスを分析していくのは面白かったです。
ただし、何か飛躍的な発見を得られる内容ではなかったですかね。』

➤知識量★★★★☆
『私たちホモサピエンスに至るまでの詳しい流れは、かなりの詳しさで理解することができます。』

➤難解度
★★★☆☆
『多少の専門知識が必要になるのと、初期人類への深い興味がないと途中で挫折するかもです。』

➤オススメ度
★★★☆☆
『読み終えた後は、現代の食生活の問題が、栄養だけではないことに気が付けます。』

<コメント>

アウストラロピテクス
パラントロプス
初期ホモ族

これら3つの種族の食性には
どのような違いがあるのか?

そして
種分化進化(あと、農耕文化への転換)を促した要因は何だったのか?

この疑問に対して
歯の化石と気候変動の軌跡を背景に分析していく
知的好奇心に溢れた本

最終的には
私たちに最も適した食生活を
ピンポイントで説明しようとすることに意味はないと結論しています

ただし
虫歯や不正咬合、不適切な歯並びなどの爆発的流行は
進化の過程で予期されている食生活と
私たちの現代的な食生活との食い違いであるとも言ってます

ま、とにかくよく噛んで
顎の骨に力学的負荷を加えよう!ってことですね

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